清宮海斗、拳王との激闘を制しGHC王者として史上初の『N-1』制覇「ここからはNOAHを頂点に俺が持っていきます」
「何度も言うようですけど、プロレスリング・ノアは俺に任せてください」
プロレスリング・ノアのシングルリーグ戦『N-1 VICTORY 2024』優勝決定戦が9月1日にエディオンアリーナ大阪で開催され、GHCヘビー級王者の清宮海斗(28)が拳王(39)を下し、史上初めてGHC王者としてN-1を制覇する快挙を達成した。 【動画】宮海斗がN-1優勝とGHCヘビー防衛達成‼先月引退した師匠・小川良成さんへの感謝を叫ぶ 『ABEMA presents N-1 VICTORY 2024』 日程:2024年9月1日(日)開始16:00 開場14:30 会場:大阪・エディオンアリーナ大阪第1競技場 観衆:1,537人 試合序盤から激しい打撃戦が展開され、両者の意地とプライドがぶつかり合った。拳王は清宮に対して容赦ない攻撃を仕掛け、終盤にはダイビングフットスタンプやハイキックで優位に立つ場面もあった。 しかし、清宮は負けじと耐え抜き、最後の瞬間に拳王の走り込む動きを見事に読み切った。清宮はアームドラッグで拳王を翻弄し、そのまま片エビ固めで押さえ込んで3カウントを奪取した。 ▼メインイベント(第11試合) N-1 VICTORY 2024優勝決定戦/GHCヘビー級選手権試合 Aブロック1位:清宮海斗 〇 vs Bブロック1位:拳王 × 25分09秒 アームドラッグ → 片エビ固め ※清宮海斗がN-1 VICTORY 2024優勝、ならびにGHCヘビー級王座の3度目の防衛に成功。 この勝利の後、清宮は師匠である小川良成への感謝の言葉をリング上で述べた。「小川さん、レスラー生活お疲れ様でした!最後に出した技も小川さんと何度も何度も練習をした技。ゼロからここにくるまで育ててくださり、本当にありがとうございました」 この試合にはもう一つの賭けがあった。拳王との一戦に敗れれば、自身がリーダーを務めるユニット「ALL REBELLION」のリーダーの座も譲る覚悟だったが、清宮はこのポジションも守り抜いた。 「N-1獲って、GHCヘビーも守った。プロレスリング・ノアの頂点は、俺です!ここからはNOAHを頂点に俺が持っていきます。清宮海斗に懸けてください!これからもプロレス界一熱い闘いを見せ続けていきます!」と力強く宣言し、ファンの歓声を浴びた。 一方で、小川良成は辛辣な評価を下した。清宮のコメントについて「ザック・セイバーJr.の真似だね。試合もそう、武藤さんのコピーだ。清宮海斗の試合の色がないから、褒めてあげたいけど、ちょっと厳しいようなことを言うけど」と冷静に指摘。それでも「期待しているし、人の真似をしなくても、もっと清宮海斗を作れると思ってるから言っているんだ」と続けた。 清宮はこれに対し、「プロレスリング・ノアの未来を担うのは自分だ」と改めて決意を新たにした。「同じチームでいても仲間でありライバルの拳王がいるからこそ、常に上を目指し続けることができた」とも語り、拳王との対立と友情を超えた絆を強調した。 試合後、拳王は「クソー。今日、清宮に負けてN-1決勝まで上がったのに、これで3連敗。そして清宮にも連敗中。このままではダメだな、おい。プロレスラー拳王として、このままではダメだろ。まだまだしっかりと考えて歩んでいくよ」と悔しさをにじませた。 GHC王者としての誇りを守りつつ、清宮は「誰の挑戦でも受けてやる」と挑戦者の挑発を受け入れる姿勢を見せ、今後のプロレスリング・ノアの未来を自らの手で切り開く覚悟を見せた。 この試合結果は、清宮海斗がノアの新たな象徴としての地位を確立したことを示すものとなった。 【試合後の清宮】 清宮「N-1 VICTORY、本当にキツくて、過酷で、熱いリーグ戦だったけど、プロレス界一熱い選手たちが集まったリーグ戦を優勝することができて、本当によかった。このリーグ戦、参加した選手たち全員、心からありがとうございます。NOAH最強を決めるリーグ戦、N-1を獲った。そして、GHCも獲った。そして、ALL REBELLIONのリーダーも俺です。NOAHの熱いプロレス、これからも俺が全国各地、いや、世界中…このあと、イギリスもあります。世界中で見せて、NOAHをプロレス界トップに持っていきます。その過程であるならば、誰の挑戦でも受けてやりますよ。そして、拳王。本当に拳王という人間がいなければ、自分がこうやってジェラシーを持って、常に上を見続ける、目指し続けることも、もしかしたらなかったかもしれない。あいつがいたから、ここまで常に負けたくないという気持ちでやってきたし、ALL REBELLIONという同じチームでいても、仲間でありライバル。これからもやっぱりあいつとは仲間だけどね、競り合って、お互い競い合って、このNOAHをもっともっと高い位置に持っていこうと思います。本当に熱かったけど、まだまだ今年あと3ヵ月、この熱は終わらないですよ。リング上でも言った通り、プロレスリング・ノア、清宮海斗に任せてください。俺がプロレス界トップに持っていきます!」 ――最後は小川選手から教わった技で3カウントを獲った? 清宮「アームドラッグというのはずっとずっとNOAHの基本的な技だけど、たぶんわからないけど、俺一番やってたんじゃないかなって。やるほうも受けるほうも含めて、ずっとやってたんじゃないかなっていう風に思いますね。それが最後に出たというのは、出そうと思って出したわけじゃないけど、やっぱ常に今年のN-1で1つどうしても自分の中で心の残りで言えてないことがあって。本当に若手が生意気なことしまって、もしかしたら鼻につくことだったかもしれないけど、それでも最後本当に過酷な中、出した技というのが小川さんとやった技ということですかね」 ――その小川選手がABEMAの解説として出演していたが、この映像を見ていると思う 清宮「そうですよね。まあ、別にこれからも出していくとか、そういうことじゃなくて。本当に自分にとって常に軸となっているものなんで。これを小川さんが驚いてくださるぐらい、オッと思わせるぐらい。まだまだ今日の1回ぐらいじゃ思ってもらえないと思っているんで。もしね、本当に清宮海斗の試合が耳に届いた時に、小川さんを驚かせるようなレスラーになってやろうと思います。改めて本当に小川さん、ありがとうございました」 ――チャンピオンとしてN-1を制したのは史上初となるが? 清宮「史上初。誰もやっていないことをこれからもっと成し遂げていくつもりだし、これからもこんなこと言ったら嘘だろうと思われるかもしれないけど、俺は本気でこのベルトをずっと持ち続けていこうと思っているんで。何度も言うようですけど、プロレスリング・ノアは俺に任せてください。ありがとうございました」 【拳王】「クソー。今日、清宮に負けてN-1決勝まで上がったのに、これで3連敗。そして清宮にも連敗中。このままではダメだな、おい。プロレスラー拳王として、このままではダメだろ。まだまだしっかりと考えて歩んでいくよ」 <写真提供:プロレスリング・ノア>
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