イチロー、松井秀喜との10年ぶり再会に「いぇーい!」 意図せず囁かれた不仲説に松井は「色々すれ違っているんですよ」【独占密着】
松井と再会するなら、グラウンドがいい
イチロー:松井秀喜が明日(高校野球女子選抜との試合で)、どんな気持ちになるかとかさ。現場に立って、ユニフォーム着たら。 松井:何万人の前で試合やるのっていつぶりだろう。むこうで戦力外通告を受けるかもしれない(笑) イチロー:いやーうれしいじゃないですかね。これは最初で最後の可能性が。 二人が出会って、35年あまり。松井と再会するなら、グラウンドがいい。イチローから、松井を誘った。同じユニフォームを着たいというイチローの申し出を、 松井が断る理由はなかった。 松井:真剣にプレーヤーとして野球に向き合うのはおそらく最後になるんじゃないかというような気がします。もうこの後ね、自分の体が持たないんじゃないかと思います。こういう真剣にやる野球は。 イチロー:大輔と松井と揃ってプレーする。最初で最後の可能性が高いし、まあ僕自身もそれなりに準備を、できることはすべてやってきたので、すでに特別な気持ちになっています。 2万8千人の大観衆が見守るなか、試合は思いもよらない展開から始まった。1回、イチローの変化球が打ち込まれる。女子野球のレベル向上は目覚ましい。松井は守備で肉離れを起こした。この回、3失点。 イチロー:いい試合とかいらない。ボコボコにするぞ!さあ行くぞ! 相手の強さが、背番号「51」の闘志に火をつけた。ライト前にヒットを飛ばせば、現役時代さながらの走塁で女子を驚かせる。投球も立て直し、速球で打者を圧倒する。 (実況:空振り三振!134キロ空振り三振に倒れました) 「55」も、負けてはいられない。 (実況:打球はライトに飛んでいる~。伸びるー伸びるー!入ったーホームランー!松井秀喜、20年ぶりの東京ドームでのホームラン!) 二人の「思い」があってこそ生まれたドラマ。野球の面白さの本質を、高校生たちは知った。試合後のインタビューでは・・・。 イチロー:初回の女子の攻撃を見てビビりました。で、スイッチが入りました。 原田京佳選手(広陵高):歓声が聞こえないくらいうれしくて、最高でした。 井戸穂花選手(東海大静岡翔洋高):自信にも繋がったので、今後も上を目指して頑張っていきたいなと思いました。 イチローは「自分の体が続く限り女子野球を応援する」と、 選手に誓った。