イチロー、松井秀喜との10年ぶり再会に「いぇーい!」 意図せず囁かれた不仲説に松井は「色々すれ違っているんですよ」【独占密着】
「色々すれ違っているんですよ」いつしか不仲説も・・・
高校を卒業した二人はともにプロの道へ。イチローは1991年ドラフト4位でオリックスに入団。一方、松井は1992年ドラフト1位で巨人に指名された。 同じ外野手で、左打ち。けれど二人は、対照的な野球人生を歩む。片や、セ・リーグの名門、巨人軍のパワーあふれる4番打者。片や、パ・リーグの地方球団でヒットを重ねる、細身の職人的バッター。見た目も、置かれた環境も好対照。本人たちの思いをよそに、周囲はまるでライバルのように囃し立てた。 そんな二人が、ついに直接対決か、という場面があった。96年のオールスター第2戦で、ピッチャーにイチロー。打順は、松井だったが…。 (場内アナウンス:松井に代わりまして高津臣吾) 松井:オールスターの時も(セ・リーグの監督だった)野村(克也)さんが代打だったりね・・・。 ※マウンドにイチローが上がると、野村監督は松井に代え、代打・高津を告げた。 イチロー:そうそう。そう、そうだよね。 松井:そう、あの時ね。 イチロー:そうそう。あの時はねオールスターが3試合あって。仰木監督がやっぱりそれはファンも飽きちゃうからって言って、それ(イチローの投手起用)を宣言してたら、そこが松井秀喜だったわけよ。9回2アウトで。 松坂:たまたま? イチロー:別に松井秀喜に当てにいったわけじゃなくて「9回2アウト」。 松坂:で、行くっていうのはもう決まってたんですか? イチロー:そうそうそう。 2001年、イチローはメジャーに挑みシアトル・マリナーズに入団。10年連続で200安打を達成するなど前人未到の活躍を見せた。すると2年後、松井がヤンキースへ入団。名門の主軸を担った。だが、現役時代に、二人が同じユニフォームで試合をする機会はなかった。 松井が一度も参加しなかったWBCで、イチローは連覇を達成する。一方松井は、イチローが成し得なかったワールドシリーズを制し、日本人として初のシリーズMVP(2009年)に輝いた。少年の頃から、野球に同じ夢を見た二人。だが、意図せぬすれ違いが、いつしか不仲説まで生んでしまった。 松井:色々すれ違ってるんですよ。 イチロー:近いようで、確かにね~。