<私の恩人>村上ショージ 側近が語るさんまの魅力とは
タレント・村上ショージさん(58)にとって、恩人を超えた存在が、明石家さんまさんだと言います。同い年ながら、「勝ってるのは、僕の方が早起きというところだけ」と穏やかな笑みを浮かべます。出会いから36年。1週間と空けず、さんまさんと会い続けているショージさんだからこそ知る最大の魅力は、“優しさ”だと言葉に力を込めました。 日立造船の因島工場で働いていた時に見たのがMBSテレビ「ヤングおー!おー!」やったんです。そこに映るさんまさんを見て「この人になりたい!!」と思って、吉本興業の門をたたいたのが1977年でした。 最初は、劇場で雑務をしながら芸人を目指す“進行”という役割で吉本に入りました。その後、漫談家の滝あきら師匠に弟子入りしたんですけど、さんまさんに出会ったのは吉本に入りたての進行の頃。さんまさんも僕も22歳でした。 もう36年ですか。ご飯に行ったり、ゴルフに行ったり、いや、ご飯に連れて行ってもらったり、ゴルフに連れて行ってもらったり(笑)、よう考えたら、これまでずっと週に1、2回は会ってますね。 僕が言うのもナニですけど、さんまさんの一番の魅力は“優しさ”やと思います。さらに詳しく言うと、“さりげない優しさ”です。実はね、僕の結婚も、さんまさんの優しさでさせてもらったようなもんです。 1989年、お金も全然なかったのに、僕はハワイで挙式をさせてもらったんです。なんでできたかというと、雑誌の企画として式を挙げさせてもらったんです。 …ただ、僕の結婚に、おいそれとタイアップが付くようなことはありませんわね(苦笑)。これは後から僕も知ったことやったんですけど、そもそもで言うと、フジテレビのプロデューサーを通じて、雑誌社からさんまさんに話が来たんです。「ショージさんの結婚式を、“特集”を組んでやらせていただこうと思うんですけど、つきましては、さんまさんと大竹しのぶさんに仲人として登場してもらえますかね」という話だったそうです。 とても優しいさんまさんなんですけど、それと同じくらい、恥ずかしがりでもあるんです。その人が、奥さんと仲人をして、それを雑誌に載せるということまで了承してくれた。しかも、僕にとっては、「雑誌に載る」という芸人として目立つ“オイシイ”形を作ってくれて。 さらに、そんなことをくどくど言うわけではなく、全部を決めてから「こんな話があるみたいやわ」とだけ言ってプレゼントしてくださったんです。