<私の恩人>村上ショージ 側近が語るさんまの魅力とは
結婚のことだけやなくすべてにおいて、恩返しなんてことは僕からは、ようしません。というのも、こちらが声高に「ありがとうございます!!」という思いを示すことも嫌わはるんです。感謝の気持ちがさんまさんにサラッと伝わりさえしたらエエと。 もうすぐ還暦ですけど、朝までお酒を飲んで、タバコも吸わはります。同い年やから分かりますけど、最近は僕も頑張っても夜12時すぎたら、しんどなるんです…。僕が勝ってるところは一つもないですわ。あ、僕の方が早く年寄りになってるのか、最近は早起きだけは勝ってるかもしれません(笑) さんまさんは全国の1億人を笑わせてますけど、僕にはそれはできない。でも、僕が一番うれしいのはさんまさん1人を笑わせた時なんです。 これからも、お互いに元気で、さんまさんは1億人を、僕はさんまさんを、笑わせられるように過ごしていけたらエエなぁと思っています。 (聞き手/文責・中西正男) ■村上ショージ(むらかみ・しょーじ) 1955年5月28日生まれ。愛媛県出身。本名・村上昭二。日立造船因島工場で働いていた時に、MBSテレビ「ヤングおー!おー!」に出演していた明石家さんまを見て吉本興業入りを決意。77年、劇場の裏方として仕事を始め、漫談家の滝あきらに師事。フジテレビ「オレたちひょうきん族」にMr.オクレ、前田政二とのトリオ「何人トリオ」として出演し、全国的な知名度を得る。映画「カラスの親指」(2012年公開)では阿部寛、石原さとみらと共演するなど俳優としても活動中。漫才コンビ「メッセンジャー」の黒田有が脚本・演出を務める舞台「ポストへ」(大阪・大丸心斎橋劇場、10月5~7日)にも主演する。 ■中西正男(なかにし・まさお) 1974年大阪府枚方市生まれ。立命館大学卒業後、デイリースポーツ社に入社。大阪報道部で芸能担当記者となり、演芸、宝塚歌劇団などを取材。2012年9月に同社を退社後、株式会社KOZOクリエイターズに所属し、芸能ジャーナリストに転身。現在、関西の人気番組「おはよう朝日です」に出演中。