【バドミントン パリオリンピック2024】異例のレギュレーション変更! 男子ダブルスはフランス代表ペアの追加が決定し、17ペアで実施!
7月14日、BWF(世界バドミントン連盟)は7月27日に開幕するパリオリンピック・バドミントン競技(フランス/アリーナ・ポルト・ドゥ・ラ・シャペル)の男子ダブルスを、17組で実施することを発表した。同種目の組み合わせ抽選を、日本時間15日の17時に行なうことが決まった。 BWFは、パリ五輪の男子ダブルス選考レースで出場権を逃したルカ・コルベ/ロナ・ラバール(フランス)を特例で出場させることを認め、オリンピックの大会レギュレーションを変更。男子ダブルスは本来16ペアで争うが、1ペアを追加した17ペアで実施することが決定した。 これは、オリンピックの出場枠を争うオリンピックランキングにおいて、BWFの計算ミスが発覚。選考レース終盤の4月にポイントが修正された影響により、男子ダブルスのランキングが変動した。これにより、フランスの出場枠をかけて競り合っていたコルベ/ラバールとトマ・ジュニア・ポポフ/クリスト・ポポフの順位が逆転。最終的なランキングで、T・J・ポポフ/C・ポポフのオリンピック出場が決定した。 コルベ/ラバールとフランスバドミントン連盟は、BWFの計算ミスにより突然順位が入れ替わり、2人が出場権を逃したことについて、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴。7月12日、CASはIOC(国際オリンピック委員会)に対し、コルベ/ラバールのオリンピック出場を、BWFに認めさせるように命じた。IOCはこの裁定を受けて、2人の出場を認めるようBWFへ勧告。BWFはこの勧告に従い、コルベ/ラバールの出場が決定した。 BWFは、12日に行なわれたパリオリンピックの組み合わせ抽選会の直前に、男子ダブルスの抽選延期を発表。この後、パリオリンピックのレギュレーションを変更し、男子ダブルスのみ17ペアで実施することが決定した。予選リーグは4ペアのグループを3つ、5ペアのグループを1つで行なうことになり、A~Dのグループのうち、5ペアで争うグループは抽選で決める。また、予選リーグは一つのグループに同国・地域のペア同士を入れないため、先にT・J・ポポフ/C・ポポフを抽選し、コルベ/ラバールは残った3つのグループにランダムに振り分けられる。なお、各グループの上位2ペアが、決勝トーナメントに進むことは変わらない。
文/バドミントン・マガジン編集部