"国際的価値高い"日本の免許が欲しい!中国人殺到で話題になった「外免切替」の実情
運送業の人手不足に対応したい日本の思惑も
外免切替を希望する外国人が増えたのは、「世界100か国で運転可能な日本ブランドの免許証を入手したい!」という理由もあるだろうが、人手不足がとくに深刻な運送業界において外国人材を増やしたいという日本政府の思惑もある。外国人の2種免許取得を緩和する数々の試みは昨年秋から始まっており、今年6月には学科試験を受験できる外国語が5~6言語から最高24言語(地域によって異なる)まで大幅に増えている。 外国籍ドライバーによる事故も急増している昨今、母国で免許を持っているとはいえ試験の内容や交通環境、交通マナー、歩行者への対応などは日本と大きく異なる国も少なくない。わずか2択問題で10問中7問正解すれば合格という「知識確認」(学科試験)ではあまりにも心もとない。すべての外国人が危なっかしい運転をしているわけではないと思うが、せめて「外国人の運転」がわかるよう初心者マークのようなものをつけることはできないか?善良な日本人ドライバーに「避ける権利」を与えて欲しいと切に思う。 (文:自動車生活ジャーナリスト・加藤久美子)