【プロ野球】大物が続々引退、消えゆく80-90年代野球
最後に「昭和最後の選手」となった中嶋と対戦経験のある現役投手を紹介しておきたい(表3)。中嶋は2007年以降バッテリーコーチを兼任しており、とくに近年は試合に出場する機会がきわめて少ない。そのため対戦体験のある投手が徐々に少なくなりつつあるのだ。 現在対戦の経験がある投手は全部で29人、しかしそのうち4人はすでに引退が決定、来季の去就が不透明な投手も少なくないためこの数はまだ減りそうだ。西口の引退する西武には対戦経験のある投手がいない状態になり、ロッテも涌井だけだ。中嶋が来季も現役を続行し、試合に出場すればプロ野球新記録となる実働30年を達成する。打席に立つシーンに巡り合った際にはその対戦投手にも注目をしてみていただきたい。 (株)日刊編集センター