【戸田ボート・SGダービー】ボーダー直下の宮地元輝は諦めない/定松勇樹も豪快ターンへ「あと少し」
<24日・戸田ボート・3日目> 【ボート王国 九州・山口!】 しのいで準優への望みをつないだ。宮地元輝は3日目1、4枠の2走で1、4着。枠番通りの着にまとめて得点率は6.00。ボーダー上で予選ラストを迎える。 今節初白星を挙げたが、「良くはない。全体的に推進力がない」と機力のトーンは上がらない。その舟足が示すように「ペラはあっちに行ったり、こっちに行ったりしている」と調整も迷走。なかなか、正解にはたどり着けていない。それでも「ペラはまだやりますよ」と決して諦める様子はない。4日目は6点条件で再びの4枠。熱い男が、今度は枠番以上の成績できっちり勝負駆けを成功させてみせる。
首の皮一枚でつながったのは、同じ佐賀支部の深川真二。3コースから豪快にまくって今節初白星。大敗なら予選突破も絶望的だっただけに値千金の白星となった。「(ペラの形が)戻ってくる以上に焼きを入れたら、戻ってこなかった。これでペラはやりやすくなる」と課題のペラ調整にもめどは立った。「合えば伸びも回ってからもいいと思う」。準優へは5、2枠の2走15点条件だが、「何とかします。いいエンジンなので」。外枠でも苦にしないインファイターが、機のポテンシャルを引き出して3年ぶりのSG予選突破を目指す。
準優圏内で予選最終日を迎えるのは定松勇樹。3枠1走のこの日は、果敢にまくって1着まであと一歩の2着。「1等は欲しかったけど」と前置きしたが、「いいレースはできた」と充実した内容に悲観の色はない。「上積みできていて、足はバランスが取れていい」と機力も日に日に上昇中。今年オールスターでSG初Vを飾った超新星だが、「SGは出続けないと意味がないので」と一切浮かれることはない。予選ラストは6枠の1走。「操縦性も直ってきて、あと少しでスピードを持って回れると思う」。初V以来のSG予選突破を持ち味の豪快ターンで切り開く。