ドライバーなしの完全自動運転が見えてきた! 日産の「ロボシャトル」に乗ったら「ここまできたか!」と驚きしかない!!
日本の自動運転技術の最先端に迫る
高齢化社会に伴い、移動ニーズが多様化すると同時に、職業ドライバーが不足するという問題が起きているのはご存じのとおり。 【画像】日産が研究中のリーフの自動運転車両のそのほかの画像を見る(52枚) タクシーのドライバー不足についてはライドシェアサービスの拡大という方向に向かっているが、あくまで都市部に限定した解決策であって、住民の少ない地域においては役立たないという見方もある。 高齢者に運転免許返納を求めるのであれば、高齢者の移動する権利を守るために公共交通サービスを提供することは表裏一体といえるが、前述したように慢性的なドライバー不足によりアンバランスな状況になっているのが実情だ。 バスやタクシーのドライバー不足を根本的に解決する手段として、以前からいわれているソリューションのひとつが、自動運転テクノロジーを活用することだ。ようはドライバーレスで運行できる“無人タクシー”の実用化が求められている。 自動運転テクノロジーといえば、日本の自動車メーカーは遅れているというイメージもあるかもしれないが、そうした認識は間違っている。とくに自動運転に積極的なのは日産で、2013年には初代リーフをベースにした自動運転実験車両でナンバーを取得、公道走行をしていたほどだ。 その後も日産は、自動運転の実証実験を積極的に進めてきた。 2018年には、横浜みなとみらい地区において2代目リーフをベースにした自動運転車両3台により単一ルートを走るモビリティサービスの実証実験が行われた。その後は、ワンボックスタイプの電気自動車e-NV200をベースとした実験車両にて、同じく横浜みなとみらい地区にて実証実験を実施、複数ルートを走行できるようにまで進化した。 この時点ではドライバーレスというわけにいかないが、これら実証実験の最終段階では運転席にこそセーフティドライバーが座っているが、基本的な操作はせず、また遠隔監視するところまで進化していたという。 とはいえ、これまでの実証実験はあくまでも“決まったルート”を走るというもので、多くのユーザーが「無人タクシー」に期待するような任意の出発地点から目的地まで最適なルートで走行する……というものではなかった。従来の自動運転技術では、住宅街のようなセンターラインのない道を走るのは難しく、特定のルートでの運用が現実的な解という面もあった。