駐車時はギアを1速に入れておこう!
サイドスタンドで停めたバイクは、軽い接触でも倒れやすい
昔は多くのバイクがセンタースタンド(メインスタンド)とサイドスタンドを装備していましたが、近年はサイドスタンドのみのバイクが主流です。なのでパーキングや自宅のガレージ、駐輪スペースに停める時は、サイドスタンドを使用します。また、センタースタンドを装備するバイクの場合も、サイドスタンドで停める方がラクでしょう。 【画像】「え…!」 これが「サイドスタンド&ギア1速入れ方」です! 画像をもっと見る(9枚)
しかしサイドスタンドで停めたバイクは、車体を後ろから押されるとサイドスタンドが跳ね上がって簡単に倒れてしまうので(ハーレーダビッドソンなど、サイドスタンドにロックがかかる車両もある)、付近を他人が歩いて接触する可能性があるパーキングなどでは危険と言えます。 そこで、駐車時はギアを1速に入れておくことがオススメです。エンジン停止中はギアを入れておけば後輪が回らないので、後ろから軽く押したくらいでは車体が動かないため、サイドスタンドが跳ね上がって倒れてしまう心配が少ないからです。 平坦な場所はもちろん、路面が傾斜(とくに前下がり)している場所に駐車する際は、ギアを1速に入れておくことは必須と言えるでしょう。
本当に1速に入っていますか?
ギアを1速に入れるには、クラッチレバーを握ってシフトペダルを踏み込む人がほとんどでしょう。しかしエンジンが動いていない時は、この方法だとそこそこの確率でギアがキチンと入らずにニュートラルのまま……というのをご存知でしょうか? これはバイクの常時噛合ギアの、構造上の特性なので注意が必要です。 そこでエンジン停止中に、確実にギアを入れる方法を紹介します。
まずクラッチレバーは握らずに、シフトペダルを軽く踏み下げた状態で車体を少し前に押し出します。すると“カッチャン”とギアが入ります。そしてバイクが動かなくなるまで前方に押してから、サイドスタンドを出して停めましょう。
じつはギアを1速に入れても、これも常時噛合ギアの構造上、後輪は少しだけ前後に回転します。そのため動かなくなるまで前に押してから停めないと、その少しの前後回転で動いてサイドスタンドが跳ね上がる危険があるからです。 “動かなくなるまで前に押し出す”は、ギアがキチンと1速に入っているかどうかの確認にもなるので、必ず実施しましょう。 文字で読むと面倒に感じるかもしれませんが、実際にやってみると、とても簡単です。