藤田恵美「ひだまりの詩」を初めてテレビで歌ったのが、西村由紀江さんの番組だった。山下伶さんには会う前にドレスを差し上げていて…
ボーカル・藤田恵美、ピアノ・西村由紀江、そしてクロマチックハーモニカ・山下伶。国内を代表するソロアーティスト3名が、ジャンルを超えた新たなスペシャルユニットを結成。10月、初のセッションライブを行う。ユニット名は「OTOHIME」。 ボーカルとピアノとハーモニカ。前代未聞のコラボがいったいどんな音色を紡ぐのか。「プリンセスコンサート シネマで会いましょう」と銘打ったライブに、各方面から熱い視線が注がれている。 そもそもジャンルの違う3人がなぜ出逢ったのか? 新たなチャレンジを前に、すでに三姉妹のように息の合ったところを見せる3人に話を聴いた。 (構成◎吉田明美 撮影◎本社 武田裕介) 【写真】貴重写真!「老人と子供のポルカ」を歌う「左卜全とひまわりキティーズ」 * * * * * * * ◆クロマチックハーモニカとの出会い 西村 私はクロマチックハーモニカの存在は知っていたけれど、山下伶さんとは直接の知り合いではなかったんです。 山下 私にとっては、ピアニストの西村由紀江さんはもう遠い雲の上の存在で…。 藤田 私が2人を繋いだ感じになるのかな? クロマチックハーモニカという楽器に興味をもって、山下伶という素敵な演奏家がいることをYouTubeで知ったんです。そしたら私のマネージャーが伶ちゃんの事務所の社長さんと知り合いだということがわかって、なんとなく繋がった。 そもそも、クロマチックハーモニカって、あまりなじみのある楽器ではないでしょ。私たちが小学生のときに習ったハーモニカと少し違う。 山下 私自身、クロマチックハーモニカと出逢ったのは、音楽大学を卒業してからなんです。フルートを専攻していたけれど、このまま音楽の道に進むかどうか迷っていたときに、youtubeでたまたま見かけたのがクロマチックハーモニカ。一瞬で聴き惚れして、すぐに関西に住む演奏家を訪ねていって「弟子にしてください」と頼み込みました。 西村 それほど魅了されたということなんだろうけど、すばらしい行動力! 伶ちゃんが使っているのは16の穴があるタイプですね。 山下 ほかに12穴のものもあります。それぞれの穴を吹く、吸う、で半音違う音。さらに右側にあるレバーを押すとさらに半音上がるので、1つの穴から4種類の音が出ることになるんです。 西村 16穴だと64の音。つまり4オクターブが演奏できるんだから、小さい楽器なのにすごいわ。 山下 持ち運びが便利だし、どこでも練習できるのもいいですよ。 藤田 素人でもすぐに演奏できるようになるの? 山下 はい。それぞれの穴の場所と音を覚えればできます。
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