藤田恵美「ひだまりの詩」を初めてテレビで歌ったのが、西村由紀江さんの番組だった。山下伶さんには会う前にドレスを差し上げていて…
◆3人がそれぞれの役割を果たし、3人とも主役 西村 結局ぶっとおしで10時間のリハーサルだったけど、その1日でほとんど決まったものね。二人からもいろいろなアイデアもいただいて、実際にやってみて、安心した。いいものになりそうね~! 藤田 映画音楽メドレーは、かなり聴きごたえあり! 山下 恵美さんのビートルズもいいですよ!「Can’t Buy Me Love」とか…。 藤田 すべて由紀江さんのアレンジのおかげ!本当に大変だったと思うわ。 西村 やりがいありすぎのアレンジだったけれど(笑)、クロマチックハーモニカって吹き方でいろいろな音色が生まれてくるので、恵美さんの声と不思議なぐらいマッチするのが新鮮でとても楽しかった。お客さまにはぜひその不思議体験を味わってほしいです。 山下 プロ中のプロのお2人のお仕事を目の当たりにして、貴重な経験をさせていただきました。 藤田 私のマネージャーは、普段使っているスタジオのエレピ(エレクトリック・ピアノ)が、由紀江さんの手にかかるとあんないい音が出るのかとびっくりしてた。普通のエレピなのに、普段聴いている音とはまったく違っているって。さすが由紀江さん!! 西村 恵美さんもさすがプロですよ。だって、「ひだまりの詩」のキーを、当時(1997年リリース)より半音上げているんだから! 藤田 年を取ると普通、キーはだんだん下げるのにね(笑)。「ひだまりの詩」の歌い出しって「♪逢えなくなって~」なんだけど、その最初の「♪あ・え~」が自分にとってはすごく出しにくい音域で。イントロが短いから出だしの緊張感も半端ない。でも半音上げてみたら、歌いやすい高さになったんです。そのかわり他の高音部分はちょっときついけど、インパクトのある出だしを優先してみました。 西村 今回は、私たち3人がそれぞれの役割を果たしたって感じね。役割がクロスオーバーしていて、3人とも主役。パーカッションもベースもないのが面白いって、今なら言える(笑)!
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