「私たちは核兵器廃絶を諦めません」ノーベル平和賞を原爆慰霊碑に報告 日本被団協代表委員の箕牧智之さん
日本被団協の代表委員で、広島県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(82)が13日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑にノーベル平和賞の受賞決定を報告した。亡くなった被団協の先駆者や原爆犠牲者に核兵器廃絶への決意を誓った。 【写真】涙でくもったファインダー 原爆投下の8月6日とらえた5枚だけの写真 県被団協の苞山正男副理事長(95)、賀屋幸治副理事長(71)と共に碑前に立った。歴代の県被団協理事長で、日本被団協も引っ張った森滝市郎さん(1994年に92歳で死去)や坪井直(すなお)さん(21年に96歳で死去)の名を挙げながら「平和賞をいただくことになった。坪井さんがいつも言っていたように、私たちは核兵器廃絶を諦めません」と語り、花を手向けた。 報道各社の取材には「原爆慰霊碑に眠っておられる多くの被爆者が核兵器の廃絶を訴えてきたことが、今回の受賞につながった。道のりは険しくても訴えていかないといけない」と話した。
中国新聞社