親と離れて暮らす子は4万2000人…子どもも大人も幸せになるために「養育里親」の思い
県内には12のファミリーホームがあり、ここ、ファミリーホーム菅沢は12年前に、県内で最初のファミリーホームとして運営が始まりました。 川副さん夫妻は、現在、5歳から中学2年生までの5人の子どもを育て、これまでに14人の子どもたちを受け入れました。 ファミリーホームを始めた12年前。当時小学生だった子どもは今では独立。 中には、同じ境遇の子どもたちの助けになりたいと、児童福祉士の道を目指し進学した子もいます。
川副叔子さん: 「これはカーネーション。母の日に送ってくれたお花。(送ってくれたのは)一番最初にうちに来た子です。もう結婚しました。結婚して家庭を持っています」 「びっくりしたのとそれ以前に彼氏ができたといって、おじちゃんとおばちゃんに会わせたいと来たんですよ。お父さんもうドキドキでどんな顔して会ったらいいかって」
川副達也さん: 「最初こちらが固まってしまった。何の話したらいいか困りました」 里親として育てられるのは子どもが18歳になるまで。(措置延長で20歳まで可能) 独立していく子。また、子どもを育てられる環境になった親の元へと帰る子もいます。 叔子さん: 「やっぱり帰って来てくれると嬉しい。実家と思ってなんか行事があるたびに帰ってとても嬉しいです。それが一番の目標。家族みたいなものですからね。何が食べたいとか言ってくるから、好きなもの作ろうとかって」 2021年度の県内の里親登録数は244組。3年前に比べて100組増加しているほか、その増加率は全国の中でも高くなっています。 福祉総合支援センター 梶川直裕主任主事: 「決して敷居の高いところではないのでぜひ相談に来てもらえたら。電話の1本でもいいので寄せてもらいたい」
“子ども”も“大人”も幸せになるために… 叔子さん: 「助けてほしいと言ってもらえたら行政も動けるし、悲しい想いをしないで済むお子さんを救えるんじゃないかと思う。ファミリーホームとか里親とかいくらでも手助けできるところがあることを知ってもらいたい。子どもたちみんな幸せになってほしいです」 (2022年5月26日放送「NEWS CH.4」より) ※記事内のデータは、放送時点のものです。