シタデルのグリフィン氏、トランプ氏の就任基金に100万ドル寄付へ
(ブルームバーグ): ヘッジファンド運営会社シタデルの創業者で資産家のケン・グリフィン氏は、トランプ次期米大統領の就任基金に100万ドル(約1億5400万円)を寄付する方針だ。同氏は今年の米大統領選で、トランプ陣営への献金は行っていなかった。
グリフィン氏は、2017年のトランプ氏の大統領就任式や21年のバイデン大統領の就任式などにも同様の寄付を行っていた。
同氏は16日、「就任式への寄付者として私の名前がまた記載されるのは間違いない」とフロリダ州マイアミ・デイド郡のイベント出席後に語った。
トランプ次期政権と建設的な関係を築こうとする企業が増える中、影響力の強い投資家であるグリフィン氏も、アマゾン・ドット・コムやメタ・プラットフォームズなどの動きに続いた。
グリフィン氏は今年の大統領選期間中、共和党の政治資金の受け皿となるスーパーPAC(政治活動委員会)に1億ドル余り投じていたが、トランプ陣営を支援するための直接的な献金は行っていなかった。
連邦選挙委員会(FEC)への届け出によると、グリフィン氏は17年のトランプ氏の大統領就任式に100万ドル、21年のバイデン氏の就任式に50万ドル寄付した。
グリフィン氏は、トランプ氏が実施する可能性がある通商政策への懸念をあらためて示した。トランプ氏は2期目に新たな関税を賦課すると表明している。
グリフィン氏は「私は関税におおむね反対だ」とした上で、「これは同氏の経済政策の一部であり、それがどのような結果になるか見ていくつもりだ」と語った。
ただ、トランプ氏との協力関係に期待しているとも付け加えた。トランプ政権1期目には同氏および同氏のチームと「非常に建設的な協力関係を築いていた」とし、「大統領に重要な問題について連絡する必要がある場合、すぐに電話で話せると確信している」と述べた。
原題:Ken Griffin Plans to Donate $1 Million for Trump’s Inauguration(抜粋)