アイリスオーヤマの新たな柱はパックごはん? 「食品事業」強化のワケ【WBS】
アメリカでパックごはんが人気
実は今、海外でパックごはんが人気です。アメリカ・ニューヨークにある日本食材を扱うスーパー「サンライズマート」。巣ごもりが続いたコロナ禍以降、アメリカでもパックごはんの人気がにわかに高まっているといいます。 「(コロナ期間中は)パックごはんが棚から全てなくなった。その後に『おいしかった』と感じた人がリピートで戻ってきた。日本の米にこだわっている人も多い」(「サンライズマート」の平田美さほマネジャー) この店でもパックごはんの売り上げが大きく増えているといいます。 「娘が大好きで毎週この店に来るたびに買っている。手軽ですぐに食べられて、自分で炊く米よりも間違いなくおいしい」(客) 「2週間前にパックごはんに出会った。いつも食べている米よりおいしい。食感がものすごく良くてびっくり」(別の客)
実際にパックごはんの輸出額は、去年までの過去4年間で2倍に増加。今年も前年比30%を超えるペースで伸びているといいます。 日本の米の輸出を促進する団体「全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会」の細田浩之専務理事は「日本の消費は減っているが、海外にはおいしい日本の米を増やす余地がある。輸出は順調に伸びてきているが、もっと伸ばしたい」と話します。 こうした背景もあり、アイリスオーヤマは、タイなどのアジア圏やアメリカなどにさらに輸出を増やしていく考えです。アイリスオーヤマは2030年に食品事業の売上高1000億円を目指します。 「いかなる時代環境においても利益を出す仕組みを作ろうと。円安に振れたときに事業全体を支えるような事業になれば」(アイリスオーヤマの大山晃弘社長) ※ワールドビジネスサテライト