荒木飛羽、曽野舜太、藤本洸大が永井 三郎の名作で共演。演じる“人物”としたいこととは?
荒木飛羽さんが主演を務め、曽野舜太(M!LK)さん、藤本洸大さん、阿部顕嵐(7ORDER)さんらが出演する連続ドラマ「スメルズ ライク グリーン スピリット」がMBSドラマフィル枠にて絶賛放送中です。 本作は、2011年から2012年まで「コミック Be」(ふゅーじょんぷろだくと)で連載、2012年に「SIDE A」、2013年に「SIDE B」の計2巻として単⾏本化された、永井 三郎さんによる人気漫画を実写ドラマ化したものです。 平成のド田舎に住む男子学生・三島フトシ(荒木)は、髪が長く、なよなよしているという理由から、バスケットボール部に所属するクラスメート・桐野マコト(曽野)率いるグループにイジメを受けていました。しかし三島は抵抗するすべもなく、隠れて口紅を塗ったり、女性ものの服を着たり、“カワイイ自分に変身する”という日課を心のよりどころにしていました。 そんなある日、三島が屋上にいると、以前なくした口紅を桐野が自らの唇に塗ろうとしているところを目撃。“本当の自分”を隠して学校生活をおくる桐野、“なぜか”三島に強く当たるイジメグループの1人・夢野太郎(藤本)、“やたら”三島を気に掛ける転任してきた社会科教諭・柳田(阿部)。自分のアイデンティティーに目覚める三島の存在をきっかけに、桐野・夢野・柳田の“秘めたる感情”が徐々に明かされていきます。この世界のどこかで、“本当の自分”でいられる場所を求めた彼らのひと夏の淡い青春物語に注目です。 TVガイドWebでは、髪が長いという理由で同級生からいじめられる主人公・三島を演じる荒木さん、イジメグループのリーダー・桐野を演じる曽野さん、三島に対し強く当たってしまうクラスのムードメーカー・夢野を演じる藤本さんに、撮影時のエピソードや演じたキャラクターの好きなところなどを語っていただきました。
――原作や脚本を読んだ際の感想をお聞かせください。 荒木 「読み終えた後、言葉にならない気持ちになりました。三島はナンパされるぐらいかわいいビジュアルだし、桐野や夢野、柳田先生に対してそれぞれ違った感情を持っているし、三島という難しいキャラクターを演じられるのか不安でしたが、役に向き合いながら頑張ろうと思いました」 曽野 「まず(原作の)表紙を見て、キラキラした青春物語なのかなという印象を持ちました。それぞれのキャラクターが葛藤を抱えていたり、それを押し殺して自分の道を歩んでいたりという展開に、読めば読むほどひきつけられて…。『期待に応えていいものを作ろう!』という気持ちになりました」 藤本 「原作が2巻だけで、さらにはひと夏のことなのに目まぐるしい展開で、まるで人の一生を見ているような満足感がありました。そして、本作に触れてみて、『同性を好きになることは特別なことではないよね』と感じて。夢野はとても正直なので、彼のような価値観を持てば、より素直な気持ちになれるのではと思いました」