68歳で年金生活です。「生活保護」は子どもに内緒で受けられますか? 生活が苦しいですが、できるだけ心配をかけたくないです
生活保護を受ける前に「できる仕事」についても考えてみよう
生活保護を検討する前に、まずは自分で収入を増やすことも選択肢にいれましょう。生活が苦しいといっても、基本的な年金を受け取っていれば、毎月何十万円も稼ぐ必要はないでしょう。 雇用されるのに有利な資格がない、体力面で働くのが心配だという人にもおすすめなのが、シルバー人材センターでの仕事です。 シルバー人材センターというと草刈りなどの農作業といった体力が必要な仕事をしているイメージがある人もいるかもしれませんが、実は衣類のリフォーム、しめ縄づくり、宛名書き、ビラ配り、家事や育児のサービスなど、各市町村のシルバー人材センターにもよりますが、仕事内容は多岐にわたります。 報酬は全国平均で月8~10日就業した場合、月額3~5万円程度とされています。なにより世代が近い人たちと一緒に働くことができるという安心感もあるでしょう。
無理は禁物! 生活保護は国民の権利
年金生活でもその額が「最低生活費」に満たない場合は生活保護を受給できますが、その際に親族による援助を受けられるかの扶養照会があります。ただし必ずしも照会が必要ということではありません。 生活保護は国民の生活を守る「最後の砦」であり、国民は生活保護を受ける権利があります。家族に知られたくないと申請をしないで生活に困窮したり、無理に働いて体を壊したりしては元も子もありません。本当に生活が苦しいときは、無理せず近くの福祉事務所に相談に行きましょう。 出典 厚生労働省 生活保護制度 公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会 執筆者:渡辺あい ファイナンシャルプランナー2級
ファイナンシャルフィールド編集部