相次ぐ挑戦状! バンタム級9位戦士が“打倒・井上尚弥”を堂々と語る「ネリに倒されたのを見たろ? 無敵じゃない」
世界屈指のトップファイターたる所以か。ボクシングのスーパーバンタム級の4団体統一王者の井上尚弥(大橋)との対戦を申し出る戦士が後を絶たない。 【動画】東京ドームを騒然とさせた初ダウン…井上尚弥の8秒をチェック これまでも井上の名を口にするファイターは少なくはなかった。だが、去る5月6日に東京ドームで行われたルイス・ネリ(メキシコ)との一戦を6回TKOで締めくくってからは、世界的な注目を集めた一戦であったことから“怪物”との対戦を熱望する声は増えている感がある。 ついには1階級下の猛者からも挑戦状は叩きつけられた。現地時間6月5日に、米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』は、WBA世界バンタム級9位にランクされているエロス・コレア(米国)のコメントを紹介。王座を虎視眈々と狙う31歳は、世界が「怪物」と恐れる男の名を堂々と語った。 「まぁ彼(井上)には勝てると思う。ルイス・ネリに倒されたのを見ただろ? 彼も無敵じゃないんだよ。何が起こるかわからない」 31歳と決して若くはないコレアだが、その実力は確かだ。2011年の世界選手権に出場するなどのアマ経験を経て、2017年にプロデビュー。以降は14勝(9KO)1敗の戦績を積み上げ、目下4連勝中である。 無論、当面の目標はバンタム級の王座だ。でなければ、井上に挑む“資格”は得られない。コレアはWBA同級王者にして、井上の弟である井上拓真(大橋)にターゲットに据え、「まずは弟(井上拓真)を狙うよ。そして彼を倒したら、『さぁ次はお兄ちゃんだ!』ってリング上で叫ぶよ」と公言。井上兄弟の撃破を宣言した。 日本人が4つのベルトをそれぞれ保持する現在のバンタム級で王座を手にし、“怪物”井上との対戦までのし上がるのは容易ではない。だが、「この部門は超競争的だと思う。だから俺が彼らを一掃できるとか、そういうことではないけど、世界チャンピオンを倒せるような気がしている」と豪語するコレアは、こう続けている。 「ほとんどのやつは、イノウエとは戦いたがらない。でも俺はボクシングが本当に好きなんだ。だから、この試合が俺をもっといいファイターにしてくれる。俺は誰とでも戦いたいと思っている。実際、次の相手はウォルター・サンティバネス(米国)だ。だから、日本の誰とでも戦いたいとも思っているよ」 果たして、31歳の遅咲きファイターの目標は叶うのか。異彩を放つ井上兄弟の今後の動静を含めて注目しがいがありそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]