42万人が利用。「差異を彩へ変える」ダイバーシティ求人サイトJobRainbow代表 星賢人さんインタビュー
自分の小ささを知れば、強くなる
──ここからは一問一答形式でお聞きします。仕事は何時にはじめて、何時に終えますか? かなり不規則ですが、朝は弱いのでギアを入れていくのは午後から。夜は午前2時くらいまで働いていることが多いです。 23時くらいからボルテージが上がります。 ──情報収集はどのように行なっていますか? AIを利用することが多いです。 調べ物は「Copilot」や「Perplexity」、「ChatGPT」などを使っていますね。 今までは歴史の本を読んだりネットで調べたりしていましたが、知りたい情報にたどり着くのが大変でした。でもAIに聞き続けていると、深堀りもできるし、知りたい情報にすぐにたどり着ける。本当に便利だと思います。 ──能力を伸ばすには? ビジネス力を伸ばすには? 一般的ないわゆる「仕事術」も大事だと思っていますが、心地よく生きることも大事にしています。 好きなことに時間を割くことで、それが自分のエネルギーになるし、独創性にもつながるからです。 あとは仲間を大事にすることですね。 ──余暇の過ごし方は? 最近、三味線をはじめました。 きっかけは吉田兄弟のライブに感動したことなのですが、三味線って「今、この瞬間」にものすごく集中するんです。メディテーション(瞑想)と言うか、頭の中を空っぽにできる時間としてもハマっています。 ──尊敬する人は? 孫正義さんです。 孫正義育英財団の財団生として長年ご支援いただいているということもありますが、産業においてのトップ・プレイヤーであり続けること、そこに想いがあって信念があることを尊敬しています。 ──心が折れたときはどうしますか? 偉人の伝記や名言を読みます。 自分が真実だと思ったことを信じで生きるって、すごいことだと思います。自分の小ささを知る、という点でも効果的です。 ──食生活で気をつけていること。好物は? 好物はジャンクなものが多いのですが、さすがにそれではダメだと思って完全栄養食を食べるようになりました。介護食も、すごく栄養バランスが整っているので、大量にストックしたり。 最近は低GIの血糖値が上がりにくいものを食べたり、和食を選んだりして、食生活をもう少し整えようと思っています。 先日、メンバーに「一緒にファスティングをしましょう」と誘われたので近々やってみる予定です。 ──運動の習慣は? どんな運動をされますか? 週1~2回は「FEELCYCLE」でひたすら暗闇バイクです。ギュッと短時間で汗をかいてリフレッシュしています。 ──ビジネスパーソンにおすすめの一冊は? 『利己的な遺伝子』(リチャード・ドーキンス著、紀伊國屋書店)です。 人間は遺伝子のビークルでしかない。でもそう言われると生きる意味は何だろう? と考えてしまいます。 そこに意味を見出すのが自分であると同時に、「人間の活動はとても些細なことなんだ」という視点も持てる。そうすると強くなれるし、達観していることができます。 星賢人(ほし・けんと) 1993年生まれ。22才で東京大学大学院在学中に起業。数々のビジネスコンテストにて優勝、フォーブスが選ぶアジアで最も影響のある若者30人(Forbes 30 under 30)の社会起業家部門に日本人として唯一選出。ソフトバンクの孫正義が直々に選出した孫正義育英財団の財団生としても選出。2016年に「すべてのLGBTが自分らしく働ける社会」をめざして株式会社JobRainbowを設立し、若手起業家として国内・海外のテレビやマスメディアなどでも注目を集めている。著書に『自分らしく働くLGBTの就活・転職の不安が解消する本』(翔泳社)がある。 Source: JobRainbow, Snapy/撮影: キムアルム
島田ゆかり