満身創痍のバイエルンDFキム・ミンジェが試合出場へ決意 「ベンチに座るくらいなら壊れたほうがまし」
今季公式戦全試合で先発出場
バイエルン・ミュンヘンの韓国代表DFキム・ミンジェがハイパフォーマンスを維持している。同選手は今季バイエルンの戦った全ての公式戦に先発出場し、データ分析会社『DataMB』によるとパス成功率97.2%、デュエル勝率86.1%と攻守両面で抜群の成績を残している。また、先月にはヨーロッパスポーツメディア(EMS)によって11月のヨーロッパ月間ベストイレブンにも選出された。 注目の大一番 DFBポカールラウンド16 バイエルンvsレヴァークーゼン しかしこうした活躍の一方で、キムは既に満身創痍とも言える状態にある。10月6日に行われたブンデスリーガ第6節フランクフルト戦で左足のアキレス腱を痛め、11月30日の同12節ボルシア・ドルトムント戦でも相手選手との競り合いで右目の瞼付近に傷を負った。さらに、今月3日のDFBポカールラウンド16レヴァークーゼン戦の後、「左足のアキレス腱に問題があるので、それで右膝に負担がかかっているかもしれない」と語り、右膝にも違和感があることを明かしている。 過密日程に加えて、今季からバイエルンで指揮を執っているヴァンサン・コンパニ監督が相手ボール時に前線からのハイプレスで積極的にボールを奪いに行く戦術を採用していることから、ディフェンスラインの背後にある広大なスペースをカバーしなければならないキムに大きな負担がかかっていることは想像に難くない。 しかし、キムには試合を欠場するつもりはなく、このままセンターバックのレギュラーとして試合に出続けることを望んでいるようだ。ミュンヘンの地元紙『tz』の取材に対して。同選手は以下のように語っている。 「僕は、『ベンチに座るくらいならプレイして壊れたほうがましだ』とこれまで何度も言ってきた。チームのために何かできることがあれば、全てを捧げる。チームメイトやクラブ関係者は、僕が戦士であることを知っている」 バイエルンの次戦は、7日に行われるブンデスリーガ第13節ハイデンハイム戦。体の至る所に痛みを抱えているものの、いまやバイエルンにとって必要不可欠な存在となっているキムの先発出場は間違いないだろう。
構成/ザ・ワールド編集部