阪神D3位・木下里都、年男の誓いは「一皮むける」才木のフォーク学んで〝脱皮〟を目指す
阪神のドラフト3位・木下里都(りと)投手(23)=KMGホールディングス=が5日、福岡市の母校の福岡大学野球場で自主トレを公開した。巳年生まれの年男は「一皮むける」と宣言。レベルアップのため、チームメートになった才木浩人投手(26)からウイニングショットのフォークを学びたいと意欲を示した。 木下が〝脱皮〟した姿で新しい舞台での活躍を目指す。プロの世界に飛び込む新年を迎え、希望に満ちた笑顔で「一皮むける」と色紙に記した。 「ひと回りもふた回りも成長するぞ、という感じです」 気温4度と年が明けて寒さが強まった福岡大のグラウンドで始動し、マウンドでの立ち投げも行うなど精力的に体を動かした。チームの現役選手で総勢11人を誇る巳年生まれの一人になった年男は、レベルアップへのヒントをチームの先輩から学ぶ考えだ。 「才木投手はフォークを自信を持って投げている感じがある。どういう感じで投げているのか、吸収できるものは吸収していけたら」 福岡大1年で本格転向し、投手歴は6年。最速156キロの直球を武器にプロの世界に飛び込む中で、合わせて進化させたいのが落ちる球だ。これまでスプリットを投げてはいたが「本当に厳しい時に投げられなくて…」と打ち明けた。昨季13勝とエース級の働きを見せた才木のフォークは、先発ローテーションの一角を担った2023、24年の公式戦で被本塁打ゼロの決め球として機能。習得できれば投球の幅が一気に広がる。 ドラフト指名後は改めて好きな投手の一人で、昨季のパ・リーグ最多勝&最高勝率に輝いた伊藤大海(日本ハム)の動画をチェック。他の選手のトレーニング方法なども見て学んでいる。 「ストレートは自信を持って投げていて、そこで勝負できないとも思っていない。調子に乗っているわけじゃないですけど、そういうところ(決め球)をしっかりやっていければやっていけるんじゃないか」 今の自分から〝脱皮〟し、プロでも活躍するイメージはできている。(邨田直人) ■木下 里都(きのした・りと) 2001(平成13)年1月27日生まれ、23歳。福岡県出身。小田部小1年から原北ウイングス少年野球クラブで野球を始める。原北中では白龍ベースボールクラブに所属。福岡舞鶴高では主に遊撃手。福岡大1年夏から投手へ転向し、卒業後はKMGホールディングスでプレー。25年D3位で阪神入団。最速156キロ。契約金6000万円、年俸1000万円。183センチ、90キロ。右投げ右打ち。背番号「54」。