田尾安志さん、阪神・才木、佐藤輝のメジャー挑戦希望『早期表明』を疑問視「ファンのことを考えると…今言う必要はないんじゃないか」
中日などで活躍し、楽天の初代監督を務めた田尾安志さんが、26日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。阪神の才木、佐藤輝がポスティングシステムによる将来的なメジャー挑戦の希望を表明したことについて言及した。 田尾さんは「佐々木朗希投手が1軍で4シーズン投げただけで、このオフ、メジャーを目指している。こういう前例ができると、どんどんポスティングでメジャーに行きたいという選手が増えてくる」と指摘。「言ってみれば海外のチームに行って野球をしたいということ。来シーズン、日本のプロ野球のこと考えているのかと思ってしまう人もいる」とし、「そういう気持ちがあると、球団に伝えるのは何の問題もない。けれども、あえて表に出すことなのかなと感じた。球団もどう受け止めているのかと感じた」と早期に表明することを疑問視した。 田尾さんが気にかけたのはファンの気持ち。「そのチームを応援している、その選手を応援している人たちがいっぱいいる。そのファンの人たちのことを考えると、今そういうことを外に向けて言う必要はないんじゃないか」と話した。その上で「来シーズンくらい、ポスティングで行けるよという条件がそろったときに初めて外に向けてお伝えすることで遅くはない。球団の方たちには(早めに)言っておいていいと思いますけど。外にぼんぼん出るのはファンからしたら残念なことではないか」とポスティングが現実味を帯びてきてからの公表を勧めた。 「誰が見ても素晴らしい成績を残して、これならメジャー行ってこいよ、というような成績を残してメジャーに行くことができればいい形」という田尾さんは「佐々木郎希投手のプロに入って5年終わった、そのうち1軍でプレーしたのは4年。それでもうメジャーに行くという、こういう前例が出来たので、短い期間でももしかしたら早く球団に言っておけば、メジャーに行けるかもしれないなという期待も込めての早いコメントだと思うが、FA制度、ポスティングシステム、こういう制度もどんどん細かく変わっていっている。日本の球界も真剣に考えていかないといけない時期に来てるんじゃないか」と提言した。
中日スポーツ