超加工食品が脳に与える悪影響 「脳卒中」「記憶力低下」リスク増加、ハーバード発表
研究グループが発表した内容への受け止めは?
編集部: アメリカのハーバード大学らの研究グループによる発表への受け止めを教えてください。 中路先生: 超加工食品の危険性に関する研究は、これまで数多く実施されてきました。今回の研究においても、人々の健康を維持するためには、超加工食品の摂取を減らすことが重要であることが示されました。 そのため、国の機関などは超加工食品の制限に関する法律を整備する必要があると考えます。 具体的には「タバコ」や「アルコール飲料」と同様に、超加工食品のパッケージにも危険性の記載を義務付けたり、テレビなどのメディアでの超加工食品の広告の制限したりするといった対策が挙げられます。 加えて、加工度の低い自然食品の摂取を増やす対策も重要と考えます。
まとめ
アメリカのハーバード大学らの研究グループは、清涼飲料水、ポテトチップス、クッキーなどの超加工食品を多く食べる人は、あまり食べない人と比べて、記憶力や思考力の問題や脳卒中のリスクが高い可能性があることを発表しました。 こうした超加工食品は、私たちの生活にも多く関わっているため、今後の研究にも注目が集まりそうです。
【この記事の監修医師】 中路 幸之助 先生(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター) 1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
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