【朝日杯FS・コメントのツボ】 アルテヴェローチェ須貝調教師が抱く夢 「豊とはGⅠ未勝利なので…」
[GⅠ朝日杯フューチュリティステークス=2024年12月15日(日曜)2歳、京都競馬場・芝外1600メートル] <栗東トレセン>先週のアルマヴェローチェ(阪神JF)に続いてヴェローチェ軍団のアルテヴェローチェが2歳トップを狙う。「無理せずにいい時計が出てもう言うことはない」と最終追い切りに満足げの須貝調教師。「開業してから豊とはGⅠ未勝利なので、ここは何としても勝ちたいよね」と武豊との“メモリアルV”を意識している。 GⅢサウジアラビアRCでアルテヴェローチェを上回る末脚(上がり34秒3)を使って2着猛追のタイセイカレント。荒木助手は「ゲートに課題は残るので、プール調教も併用しつつ練習を行っています。良馬場で時計勝負になったときがどうかですが、今の京都でひと雨あれば面白いと思います」と手応えを語った。 トータルクラリティはデビュー2連勝でGⅢ新潟2歳Sを制し、底を見せていない。寺田助手は「ここを目標に順調な仕上がりを見せています。GⅠで相手は強くなりますが、落ち着いて臨めれば力は発揮してくれると思います」と話す。 2戦2勝はGⅡ京王杯2歳S覇者パンジャタワーも同じだ。五十嵐助手は「ジョッキーは『距離は大丈夫』と言っていますし、距離を持たせることを中心に調教を積んでいますので。右回りは全然、関係ないです。一戦一戦、思っている以上に能力を見せてくれていますから」と力強い言葉を並べた。 あえてホープフルSではなく、距離短縮でここに挑むミュージアムマイルは不気味な存在だ。「距離を延ばして強い競馬をしてくれた前走でしたが、マイルにも対応はしてくれるとみています。スタートをうまく切ってくれれば」と高柳大調教師。 アドマイヤズームが2020年グレナディアガーズ以来となる未勝利からの連勝を狙っている。石橋助手は「テンションを気をつけながら調整している馬ですが、前回よりも明らかに落ち着きがあり、物見ができるくらいに余裕が出ていますよ。かなり期待できそうです」と抑え切れないぐらいの感触を打ち明けた。 <美浦トレセン>1番人気を裏切った(5着)GⅢサウジアラビアRCで評判を落としたアルレッキーノ。国枝調教師は「前回は前半に力んだ分、しまいが甘くなってしまった。普段の稽古もそうだけど、もう少し落ち着きが欲しいところだね」と課題を挙げた。 コミカルな名前のニタモノドウシだが、末脚の爆発力はここでも上位。ムーア鞍上なら何かをやってきそうな雰囲気がある。「“裏街道”を来ましたが、札幌を走っているので荒れた京都はいいと思います」と高木調教師。
東スポ競馬編集部