50代で会社員を辞めて起業。右も左もわからないまま始めたけど、後悔はゼロ
起業…そんなことして大丈夫なのか?
昨今、シニア世代の起業が流行っていますが、「なにから始めたらいいのか分からない」という悩みもよく聞きます。まず、はじめに覚悟を決めることです。「なにで起業するか」という方法は後からでいい、いちばん大事なのは腹の底から「やる!」と決めることです。 私が、右も左も分からない、勉強すらしていない起業の道へあっさりと進めたのは、根拠のない自信でした。その自信は「私ならできる、成功する」という意味のものではなく、これまでの人生を振り返ったなかにあります。 54年の人生には、さまざまなピンチがあり、大変なこともありましたが、結局のところ、今こうして楽しく生きている。なんだかんだあっても「きっと自分は大丈夫なんだ、これからも…」と確信しました。つまり、「起業に成功しようが失敗しようが、どっちでも自分は大丈夫なんだ」というのを、どこまで信じられるかでした。 ただ、私はプライドが高いので「失敗したら笑われる」というのを気にはしていましたが、「人の噂も七十五日」だと思って、その間を辛抱すればいいと考えるようにしました。今は、笑われることすら平気になっています。
起業を通して感じた「自由の本質」
起業してからは、もちろん苦労もありました。収入がなかなか安定しない不安や、すべての決断を自分でくだす責任感。しかしそれ以上に、自分で時間や仕事をコントロールできる自由を手に入れたことは、なににも代えがたい喜びでした。 収入の範囲内で暮らすというのは、会社員時代と同じですが、自分でお金を生み出していけば、減ることよりも増やすことに意識が向くようになります。お金は自分でつくれるんだと分かったのは大きかったです。 自由とは、ただ好きなように生きることではなく、「選べる権利があること」だと感じています。たとえ厳しい状況でも、「どう行動するか」を自分で選べる。その感覚こそが、本当の自由なのだと思います。 もし今、みなさんが「このままでいいのだろうか?」と思っているなら、ぜひ一度、自分にとっての「自由とはなにか」を考えてみてください。そして、その自由を手に入れるために、できる小さな一歩を踏み出してみてください。自分の目の前に来ている波に乗ることで、未来はきっと変わるはずです。 私も50代からブログをコツコツと書き始め、今があります。だから、多くの人にとっても決して遅すぎることはありません。自由な働き方への道は、自分で選んだ瞬間から始まると思います。
中道あん