阪神・岡田彰布監督、貧打解消へ〝警笛〟 ピーピー鳴らさすな! 差し込まれるから内野席ファウル…打撃練習中の観客へ警告音
阪神・岡田彰布監督(66)が24日、25日の中日戦(倉敷)に向けて岡山入り。貧打解消へ〝警笛〟を鳴らした。試合前練習では打撃投手の投球に差し込まれ、逆方向の内野席へのファウルが多いと指摘。打球の行方を注意喚起するため、球場スタッフが「ピーピー」と警告音を発するが、指揮官は「詰まった反対方向の内野のピーピーやで。練習から差されとったら試合なんかで打てるわけないやんか」とあきれた様子。練習から外野席へ「ピーピー」鳴らす打球を飛ばすことを求めた。 【写真】「もっとシンプルに自然体でなあ」岡山へ移動する阪神・岡田彰布監督 ピーッ!! ピーッ!! ピーッ!! 打撃練習中、けたたましい警告音が鳴ると客席のファンがハッと顔を上げ、打球に対して身構える。そんなプロ野球の試合前の風景も、岡田監督にとっては野手陣の調子のバロメーターになる。〝内野ピーピー禁止令〟が、貧打解消への鍵だ。 「ピーピー笛吹いてるけど、うちの打球はみんな反対方向の内野席の打球やないか。俺言うたよ、こないだ、みんなにも。ピーピーやけど外野のスタンドのピーピーちゃうぞ、詰まった反対方向の内野のピーピーやで言うて」 内外野のスタンドに配置された球場スタッフが発する警告音のように、虎将は〝警笛〟を鳴らした。14-16日に行われたソフトバンク3連戦(みずほペイペイ)の打撃練習中。指揮官が首をひねったのは、内野席から聞こえてくる「ピーピー」だった。試合で結果を出すため、ミートポイントを再確認し、理想の打撃フォームの再現性を高める時間のはずが…。打撃投手の球にてこずり、詰まっているようでは試合中に快音は響かせられない。 「外野のピーピーじゃないで、それも差し込まれた内野の、右(打者)は一塁側のスタンド、左(打者)は三塁側のスタンドのピーピーやで。何してんねん、言うたんよ、福岡で。練習の時からそんなに差されとったら試合なんかで打てるわけないやんか」 今季、チーム打率・219はリーグワーストで総得点190は同4位と貧打に苦しんできた。一方、チーム防御率は同2位の2・19を誇る。安定した強力投手陣をサポートできない現状が、何度も逆方向の内野席で鳴り響くピーピーに表れていたというわけだ。 23日のテレビ中継で流れていた日本ハムの打撃練習も、自軍の野手陣との比較対象になった。万波と郡司の打球は打撃ケージのネットに当たることもなく、約4分間の練習中に打撃投手の球をカンカン打ち返し続けた。「ファウルもなしなし。全部前飛んどったな、ええ当たりで」と指揮官。さらに「昔やったら(元横浜の)石井琢朗な。全部ライナーで一球もファウルチップなしや。ケージから出ない打球なかったよ」と説明した。外野席の球場スタッフがピーピーと警告し続けるためにも、ナインは岡田監督が普段から口酸っぱく言っている「前でさばく」を実践し、試合開始とともに相手投手に襲い掛からないといけない。