ドイツのインフレ率加速、12月は2.9%-市場予想上回る
(ブルームバーグ): ドイツ連邦統計局が6日に発表した昨年12月の消費者物価指数(CPI、EU基準)の速報値は、物価上昇が予想を上回るペースで進んでいることを示した。段階的に利下げをするという欧州中央銀行(ECB)の方針を裏付ける結果となった。
12月の消費者物価は前年同月比で2.9%上昇し、前月の2.4%上昇から加速した。ブルームバーグがまとめたアナリストの予測の中央値(2.6%上昇)を上回った。統計局によると、加速の要因はエネルギーと食品だという。
エコノミストらは、7日に発表されるユーロ圏の12月CPI上昇率も、前月の2.2%より高い2.4%になると予測している。
予測通りであれば、ECBの政策委員会メンバーの一部が示唆していた大幅利下げの可能性は低くなりそうだ。ユーロ圏のインフレ率は2024年に急速に後退したが、このところは現在の2%近辺で推移している。ECBは依然として、年末までに2%の目標を達成する計画だ。
原題:German Inflation Up More Than Expected, Backing ECB Caution (2)(抜粋)
--取材協力:Joel Rinneby、Kristian Siedenburg.
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Alexander Weber