オリバー・ベアマン、F1アゼルバイジャンGPで出場停止のケビン・マグヌッセンに代わって出場
ハースF1チームは、ケビン・マグヌッセンの代わりにオリバー・ベアマンをアゼルバイジャンGPで起用することを発表した。マグヌッセンはF1に出場するためのスーパーライセンスのペナルティポイントが上限の12点に達したため、レース出場禁止処分を受けている。 マグヌッセンは、F1イタリアGPでアルピーヌのピエール・ガスリーと接触し、スチュワードから「全面的に責任がある」と判断されて10秒のペナルティと2ポイントのペナルティを科された。 ■期待のベアマン ベアマンは、2025年からハースF1でエステバン・オコンと共にフルタイムでレースをする予定だ。今年はF2シリーズにも参戦しながらハースとフェラーリのリザーブドライバーとして活動している。チームは、来季の開幕戦オーストラリアGPでのデビューに向けて、フルレースウィークエンドを体験させチームになれる機会を与えることが合理的だと判断した。 これにより、アゼルバイジャンGPではF2のスプリントレースとフィーチャーレースを欠場することになるが、ベアマンは今年のモンツァでF2の2勝目を挙げるなど好調だ。ただし、ランキングリーダーとは115ポイント差があり、残り3戦での逆転が求められる。 ■フェラーリでの鮮烈なデビュー ベアマンは今年の初め、サウジアラビアGPでカルロス・サインツの代役を務め、フェラーリで7位に入るなど印象的なF1デビューを果たした。ハースF1チームでは今年すでにFP1セッションを4回経験しており、バクーでのレースウィークエンドに役立つと期待されている。 ■ベアマン「フェラーリでの経験が活かせる」 ベアマンは、「リザーブドライバーとして限られた準備時間でレースに臨むのは確かにチャレンジだけど、今年初めにフェラーリでの経験があるので、その経験を活かせる。また、ハースでの4回のFP1セッションも役立つと思う。チームは好調なので、限られた時間内で最善を尽くして準備し、アゼルバイジャンでのしっかりとしたレースウィークエンドを目指すよ」と語った。 ■小松礼雄チーム代表「フェラーリでの走りはよかった」 小松礼雄チーム代表は、「オリーがバクーでニコと共にVF-24をドライブすることに興奮しています。彼はFP1セッションやポストシーズンのテストで素晴らしいポテンシャルを見せ、サウジアラビアでのフェラーリでの走りも良かったです。今回のレースウィークエンドを通じてチームと共にさらに成長する機会となり、ニコは素晴らしいチームメイトとしてサポートしてくれるでしょう」と述べた。 ■マグヌッセンは復帰予定 マグヌッセンは次戦シンガポールGPで復帰する予定で、その際にはスーパーライセンスのポイントがリセットされるため、F1キャリアの最後の7レースに挑むことになる。