J1磐田 痛恨の連敗…残留危機にMF山田主将「このクラブのために戦えるか一人一人問われている」
◆明治安田J1リーグ 第36節 G大阪4-3磐田(9日・ヤマハ) ジュビロ磐田はG大阪に3―4で敗れ、今季6度目の連敗を喫した。後半2点ビハインドから粘りを見せ、同アディショナルタイム(AT)1分にDF鈴木海音(22)が同点ゴール。だがその2分後に勝ち越しを許し、打ち合いで競り負けた。新潟と引き分けた17位・柏との勝ち点差は5に拡大。残りは3試合で、残留に向け厳しい状況に追い込まれた。 厳しい現実を突きつけられた。磐田は2点差を追いつく粘りを見せるも、最終的には力負け。ラストチャンスのCKではGK川島もゴール前に陣取ったが、4点目は奪えなかった。横内昭展監督(56)は「選手は魂を込めてプレーしてくれた」と話したが、残留圏との勝ち点差は5に広がってしまった。 前半23分、FW渡辺が先制弾を放り込むも同27分にCKから失点。同ATにはクロスを頭でねじ込まれ勝ち越しを許した。後半17分にはハンドでPKを献上して突き放された。「相手は試合の中で修正してくる。(磐田は)臨機応変に守れるところには来てない」と指揮官。同AT、中盤でのロストから速攻で4点目を失い万事休した。 残りは3試合。次は16日に本拠で横浜Mと対戦する。他会場の結果次第だが、最短での降格決定は30日のホーム・FC東京戦となる。一時同点弾の鈴木が「諦めてる選手はいない」と言えば、MF山田主将も「このクラブのために戦えるか一人一人問われている」と強調。幸い磐田は柏より1試合消化が少なく、次戦白星なら勝ち点2差まで詰められる。ファイティングポーズを崩すわけにはいかない。(武藤 瑞基)
報知新聞社