【最高級ナマズをGET!】ウナギは釣れず、珍魚・イワトコナマズが釣れた!
琵琶湖のウナギ釣りは…なんと、6連続ボウズ!
最初にトライしたのは5月29日。この日は日中に降った雨が夕方には上がった。その時が来たのだ。琵琶湖西岸にある港にて、なぜかブラックバスの世界記録ホルダーの方も見物に来てくれた。 日没ごろのタイミングで、港の入り口周辺、護岸の角、流れ込み…など7箇所にペットボトルの仕掛けを投入。エサは琵琶湖で釣ったコアユである。あとは待つだけ。ちなみに、ペットボトルが「ゴトン!」…と倒れたらアタリの合図である。 ダベりながら待っているが一向にアタリがこない。 そろそろ帰ろうか…と、仕掛けをチェックしに行くと…なんと1本、ペットボトルが倒れている! くるくるとラインを巻きつけながら一応アワセを入れると…グイグイという手応えが! これは魚だ。…ウナギっぽい…感じは正直しないが、迷わずラインをペットボトルに手で巻きつけていく。ゆっくりと手繰り寄せていくと…銀色の魚体がギラリと光った。残念ながら、ウナギではなく、ニゴイだった。一説によると食べると美味いとも聞くが…迷わずリリースした。 それから6月末までに6度、ウナギ釣りに挑戦したこの哀れな語り部(←筆者のことです)。湖西から湖北まで転々と釣り歩いたのだが…その時点で、一度もウナギを釣ることはできていない。 記事を成立させるため(?)、急遽ターゲットを変更することにした。ウナギ以上のレア魚であり、高級魚でもあるその魚とは…?
なぜか、さらに難易度の高いイワトコナマズに狙いをシフト!
ウナギ釣りでは6回連続のボウズを食らっていたこの哀れな語り部。6月27日にも7度目のペットボトルスタイルで挑戦をすることになったのだが…実はウナギではなく、別のターゲットを狙っていた。そう、イワトコナマズである。 イワトコナマズとは、余呉湖と琵琶湖水系に生息するナマズの一種。岩場を好むことが名前の由来とされる。食味が良いことでも知られており、漁獲量の少なさもあって、ウナギ以上の高級魚として珍重されている。 もしかしたら琵琶湖のウナギよりも釣るのが難しいかもしれない、とても珍しい魚である。6月中に釣って記事に間に合わせることができるのだろうか…? 完全に一発逆転狙いのギャンブルに出たということだ。 この日は湖北エリアの岩がゴロゴロしている場所で釣りをすることにした。 まずは明るいうちに目視でイワトコナマズを探すと…魚はたくさんいる。だが、ハス、ニゴイがほとんどで、たまにバス、ブルーギル、コイ、コアユの群れが泳いでいるものの…ナマズ類の姿は見ることができない。 見えないところに隠れていることを期待して、ミノーやスピナーベイトを投げまくった。たまにアタリはあるものの、ニゴイやギルばかりで、ナマズはかすりもしなかった。 日没後はルアーからエサ釣りにシフトした。そう、ウナギ狙いで慣れ親しんだペットボトル釣法だ。自宅の庭で採集した極太のミミズを仕掛けにセットし、仕掛けを手でブンブンと3回転させて沖へと投入。それをペットボトル7つ分、点々と仕掛けていった。 しかしながら、さすがの最レア種、イワトコナマズは気配すら見せない。蚊の猛攻に遭いつつ、それでも諦めずにエサを付け替え続けた。 21時半ごろになると雨も降ってきたではないか。今日もダメだったか…と、端から仕掛けを回収することにした。 5番目のペットボトルを回収しようと巻き始めたら…あらま、根がかりである。オモリが岩の隙間に挟まった、そう思った瞬間、グイグイと岩が引っ張るではないか。これは…魚だ! 手をロッドのように高く上げながら、ペットボトルにゆっくりとラインを巻きつけるこの哀れな語り部。ギア比1:1の超ローギアで時間を掛けて回収すると…あ、ナマズだ! しかも、この見慣れない雰囲気…間違いない、イワトコナマズだ!! やった! 狙った魚が現れる、これぞ釣り師の引力! …あれ、でもウナギは釣ってないよね?決して諦めたわけではないので‥いずれ釣れたら記事にしたいと勝手に思っている。そのときは蒲焼きにして食ってやるぞ!
望月 俊典:Rod and Reel副編集長を経て、現在フリーランスの編集/ライター。『世界の怪魚釣りマガジン』を手掛けた。