一人前の“警察官”へ!警備会社からの転職・父の背中追いかけ…警察学校で学ぶ初任科生の熱い思い「第一線で県民の安全安心守りたい」
一人前の警察官になるため、必要な知識や技能を学ぶ警察学校。教場とも呼ばれ、厳しいイメージがあるが、そこには厳しい環境だからこそ育まれる仲間との絆。そして、警察官を目指すそれぞれの初任科生の熱い思いがあった。 【画像】厳しい訓練に励む初任科生たち “警察官”への熱い思いとは?
警備会社から転職「第一線で県民の安全安心守りたい」
「教官に~注目!」 晴天に恵まれた6月某日、この日も新潟県警察学校には汗を流しながら懸命に訓練に励む初任科生と指導に当たる教官の声が響いていた。 約40人の初任科生をまとめ、引っ張っていたのが級長を務める村山暉巡査だ。 村山巡査は、初任科で最年長の27歳。高校を卒業して、県内の警備会社に約8年間勤務してきたが、より県民に寄り添い、第一線で県民の安全安心を守りたいと決意してこの春、念願だった県警に転職した。 村山巡査は「警察官という仕事に憧れを持っていたし、(警察官に)なれてうれしかったという思いはもちろんあるが、同時に今までの警察官に対する考え方、生活の流れを知らなかったがゆえに少し甘く考えていた」と話す。 警察学校に入校し、厳しい訓練の連続で悩むこともあったというが、自身が目指す「地域に寄り添う」という警察官像は全く揺らいでいない。 「実際に現場に出られている警察官の先輩方は、本当に大変な思いをして県民の皆様の安全安心を目指されているから、少しでも早くその一員になって力になれたら」
祖父・父の背中追いかけ警察官に「一人前になった姿見せたい」
家族の影響で警察官を志した者もいる。 「県民を守るには生半可な覚悟ではいけない」と、この日の訓練で最も重い盾を持って訓練に励んでいた熊谷祐希巡査だ。 熊谷巡査は、祖父と父が警察官として活躍した警察一家。 熊谷巡査は幼いころから、事件や災害など様々な場面で県民のために活躍していた父の背中を追いかけてきた。 「父親も祖父も警察官をやっていたが、自分の一番身近で優しく、時には厳しく接してくれていた。災害などの際に、家族のことも心配だが、県民のためにいち早く自主参集する姿を見てきたから、自分の家族や県民の方に優しくしつつ、有事の際には何よりも県民の方の安全を考えられる警察官になりたい」 こうした尊敬する家族がいるからこそ、自身が目指す警察官像はおのずと定まっていたという熊谷巡査。 日々の厳しい訓練を乗り越えて活躍する姿を家族に見せたいという。 「警察学校時代に厳しい訓練を成し遂げてよかったと思えるような警察官になって、しっかり一人前になった姿を家族に見せたいし、今後、市民や県民の皆さんに見せられる警察官になりたい」
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