世界遺産・宮島、自動的にごみを圧縮するスマートごみ箱を設置、環境保全とマナー向上の啓発として
世界遺産である宮島とその玄関口である宮島口で、環境保全と観光振興の両立に向けたモデル事業が開始された。この事業は、IoTスマートごみ箱「SmaGO」を活用して、観光客によるポイ捨て・置き捨てごみの発生抑止とリサイクル、リユース、リデュースの3Rを推進する取り組み。 宮島口旅客ターミナル施設と、島内の表参道商店街(TOTO宮島おもてなしトイレ)にIoTスマートごみ箱「SmaGO」を設置。「SmaGO」は、満杯になると自動的にごみを圧縮し、ごみ箱の大きさの約5倍のごみを堆積できるIoTスマートごみ箱。ごみ箱上部のソーラーパネルで発電した電源で稼働できるため電源確保の必要がなく、電源がない場所にも設置ができる。 また、TOTO宮島おもてなしトイレには「SmaGO飲み残し専用BOX」を設置する。 利用促進に向けては、宮島口旅客ターミナル施設に設置されたデジタルサイネージやスマートフォン上の観光マップ(デジタル周遊マップ)で「SmaGO」の設置場所を表示。ペットボトルの3分別(ボトル、キャップ、ラベルの分別)をはじめとして、ごみの分別やリサイクルに関する情報をデジタルサイネージで発信する。 宮島では、観光客の急増に伴うごみのポイ捨てや置き捨てなど、オーバーツーリズム対策が急務であり、特にテイクアウトに伴う大量の飲み残しの処理が大きな課題となっている。
トラベルボイス編集部