「トップ10を外さないゴルフを」 27歳の小木曽喬が狙う初の米ツアー出場
<パナソニックオープン 3日目◇21日◇有馬ロイヤルゴルフクラブ(兵庫県)◇7100ヤード・パー72> 小木曽喬が選んだ新作1Wはこんな見た目【写真】 今年の日韓共催大会「ハナ銀行 インビテーショナル」でツアー初Vを飾った小木曽喬が、この日ボギーなしの6バーディを奪い「66」をマーク。トータル14アンダーまで伸ばして6位タイに浮上した。 要因はティショット。14ホール中11回フェアウェイをとらえる安定感を見せた。「最後、ちょっとバタバタした部分もあったけど」と16番パー4では2打目をラフに入れてピンチを迎えたが、残り100ヤードの3打目を約2メートルにつけて沈めると、ホッとした表情で次のホールへ向かった。「あれが次のバーディにつながりましたね」とナイスパーセーブを振り返った。 先週の「ANAオープン」では初日に「63」をマークし単独首位発進。その後も3日間アンダーパーをマークして8位で終えた。「先週からずっといい感じで打てている。きょうは風が少し吹きましたが、そのなかでもしっかり打てていたので良かったと思います」と好調ショットで風にもしっかり対応し、ボギーフリーラウンドにつなげた。 今週は必ず「トップ10」に入りたい理由がある。狙いは日本で唯一開催される米国男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(10月24~27日)への出場権だ。「ZOZOに出たい。トップ10を外さないゴルフをしっかりできればいけると思っていますし、そのなかで優勝という形につながればいいかなとは思っています」。 ZOZOチャンピオンシップの出場資格は、2024年のフェデックスカップポイントラインキングから上位60人に加え、日本ツアー賞金ランキング上位8人、今年の日本メジャー初戦「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」を制した岩田寛、そしてスポンサー推薦選手9人を含む計78人に与えられる。 小木曽が狙うのは、10月の国内メジャー「日本オープン」終了時点での賞金ランキング上位8人の枠だ。現在の賞金ランキングは8位。確実に出場権を得るため、今大会を含めた4試合で毎回トップ10入りという目標を掲げる。「海外思考はないですけど、日本で開催されるPGAツアーだから出たいです」。母国でのビッグトーナメントに出るために、エンジンをかけていく。 最終日は最終組の1つ前の組からトップを追いかける。「前半が大事かなと思います。しっかり伸ばせたらチャンスはあるかなと思うので、あすの前半。しっかりいきたい」。比較的、インコースよりもアウトコースの方がスコアを出しやすい。そこでしっかりと貯金を作りたい。ZOZOへのカウントダウンが始まった。(文・高木彩音)