クマの着ぐるみで車の破損を「自作自演」、映像を証拠として提出。保険金詐欺で4人を逮捕 米
米カリフォルニア州で11月13日、「クマが車を傷つけた」と保険会社に偽の請求をしたとして、4人が逮捕された。容疑者らはクマの着ぐるみを着て、高級車の損害を「自作自演」していた。証拠映像などが公開されている。 【動画】提出された証拠映像
映像には、クマのような何かが車をあさる様子が記録されている。だがこれは、容疑者らがクマの着ぐるみを着て「自作自演」したものだ。容疑者らは請求の際、この映像を保険会社に証拠として提出していた。 26歳から39歳までの容疑者4人は、保険会社3社からあわせて14万2000ドル(約2200万円)をだましとったとして、保険金詐欺などの罪に問われている。
同州保健局の発表によれば、1月28日、高級車ロールス・ロイスにクマが入り込み一部が損壊したと、保険会社に損害請求があったという。 ところが、さらに2つの異なる保険会社でも、同じ紛失日、同じ場所での請求があった。 その事実を発見した当局や保険会社が詳細を調べたところ、提出された証拠映像や写真が酷似していたという。 不可解に思った保健局と保険会社が、映像をさらに調査したところ、映っていたのは着ぐるみを着た人間だと判明した。 同州魚類野生生物局の生物学者も「人間であることは明らかだ」と見解を示している。 映像でのクマの動き方に「説得力がなかった」と、当局の関係者はニューヨーク・タイムズ紙に語っている。 車内に残されたひっかき傷やその他の証拠も、クマのものと一致しなかった。加えて、ヒグマは同州で100年ほど目撃されていないという。
BuzzFeed Japan