村の伝統野菜をPR カボチャをクラフトビールに【長野・阿智村】
秋の味覚・カボチャがクラフトビールになりました?!近年のブームに乗って村の伝統野菜をPRする新たな試みです。 「よいしょ、重い…」 甘くてホクホク、秋の味覚・カボチャ。6日朝、阿智村で地元の小学生たちが伝統野菜「清内路かぼちゃ」の収穫にチャレンジしました。 実はいまこのカボチャを使ったクラフトビールがひそかに人気を集めています。 「ビール?知らなかったです。おいしくなさそう…」 (Qカボチャのビール飲んでみたい?) 「まずそう…」 子どもたちからは少々不評?ですが、7月数量限定で販売したところ、すぐに完売する人気ぶりでした。 ■「清内路かぼちゃ」の農家 「(クラフトビールにするのは)いいと思って私も参加させてもらって。自分たちの作ったカボチャだから『おぉー』と思って飲みました」 ビールを開発したのは阿智村のとなり、下條村にある「カネシゲ農園」。こちらには元々ビールではなく果実を発酵させて作る「シードル」の醸造所がありました。 ■カネシゲ農園・桜井隼人さん 「リンゴでシンプルに造ることもありますが、スパイスを使ったりとか他の果樹のフルーティーな香りをつけたりとか、いろんな製造方法を駆使してリンゴのお酒を楽しんでもらえるように製造しております」 リンゴだけではなく自社の農園で栽培した果実を使ったシードルは20種類以上。 そして、おととしからはクラフトビールの醸造にも乗り出しました。 ■カネシゲ農園・桜井隼人さん 「アメリカに旅行行った時にクラフトビールに並んでシードルが提供されている姿を見て、お酒を選ぶ楽しみを提供したいなと思って」 現在はモモやヤマブドウなどを使った7種類のビールを販売しています。そんな中、地元の伝統野菜をPRするため「清内路かぼちゃ」を使ったクラフトビール作りに挑戦することになりました。 ■カネシゲ農園・桜井隼人さん 「しっかりと飲みやすいということを第一に考えて、ビールとしてちゃんと成立させてカボチャのアクセントをのせるっていうイメージで造っています」 桜井さん自身、清内路にゆかりがあり、ビール造りへの思いもひとしおです。 ■カネシゲ農園・桜井隼人さん 「自分が清内路に祖父が住んでいたということもあったので、そういうものを大切にする気持ちを受け取ってビールっていう形にしっかりしていこうと思いました。いろいろな思いを馳せながらお飲みいただければいいのかなと思っています」 今シーズンの「清内路かぼちゃビール」はすでに完売していますが、伝統野菜の味を伝えるため来年もビール造りに挑戦するということです。