亀田激白「この状況は辛い。毎日が不安」
亀田3兄弟が、東京世田谷区若林に新しく作った「K3 BOX&FIT GYM」のオープニング・レセプションが1日、同ジムで行われ、前WBA世界バンタム級王者の亀田興毅、IBF世界スーパーフライ級王者の亀田大毅、WBO世界バンタム級王者の亀田和毅の3兄弟が揃って会見を行った。 【表】JBC処分 亀田ジム消滅 K3ジムは、1、2階の広いフロアを、練習生の目的、機能別にボクシングエリア、ジムエリア、ミストサウナエリアという3つのエリアに分け、スタイリッシュにデザインされている。
「我慢しなくとも楽に体重を落とせる」(興毅)と言うミストサウナスタジオと、「専門家が作りあげた、ここにしかないオリジナルのトレーニングメニューで美容と健康にいい」(興毅)が、売りなのだが、フィットネスジムとしてはOKでも、JBC(日本ボクシングコミッション)から、ジムのオーナー、プロモーター、マネージャーのライセンス更新を認めない処分を、下されていることからプロのボクシングジムとしての活動はできない状況での、苦しい船出となった。 オープニング会見では、その問題に関する質問は受け付けないとされたが、会見終了後、3兄弟を代表して、長男で亀田プロモーション代表である亀田興毅が重たい口を開いた。 「正直、この状況(国内でのプロジム活動の無期限禁止)は辛いですよ。(処分報道が出てから)毎日が不安でした」 亀田ジムは、12月の亀田大毅のWBA、IBF世界Sフライ級統一戦で起きた“負けても防衛”問題から、「混乱を招き、ボクシングの権威を失墜させ、各種ライセンスの責務を全うしていない」との理由でJBCから“国内追放”の厳しい処分を受けた。現在、亀田ジムは、その処分に異議をとなえ、代理人を通じてJBCに再審査を請求している。だが、2人の現役世界王者も含め3兄弟のボクシングライセンスは、自動的に失効となり、国内でのタイトル戦はおろか、エキシビションのようなものでさえできなくなった。事実上の国内での活動停止状態に追い込まれている。