亀田激白「この状況は辛い。毎日が不安」
「僕らは選手やから、今できることを、一生懸命やるしかない。いつ試合が決まってもいいように、練習をするしかないんです。そのときに、最高の結果を出して、強い姿を見せれるように。そのときが来ることを信じて、今は3人で力を合わせて練習するしかないんです」 大毅のIBF王座も、和毅のWBO王座も、共に指名防衛を行わねばならない期限が近づいているが、彼らが国内での活動を続けるには、ジムの移籍、もしくは、新しいオーナー、プロモーター、マネージャーのライセンス申請をするしかない。だが、これらの道に関しても、JBCが高いハードルを設けているため、容易ではないのが実情だ。 もし、指名防衛を期限内に行うことができなければ、暫定王者の設置や、最悪、タイトル剥奪という事態にもなりかねない。“最悪の事態”を避けるためには、海外で防衛戦を行うしか選択肢がなくなっている。幸いにして、和毅は、元々、メキシコを主戦場にしていたし、王座を獲得した場所もフィリピンだった。興毅も、WBAタイトルのV8戦を韓国で行うなど、海外で試合を行う基盤は、すでに持ち合わせている。それでも、国内にジムがあって海外を主戦にするのは、彼らの本意ではない。 「海外防衛? それはプロモーターではないので、僕が決めることではないんですが、ジムがこういう状況なんで、何を言っても解決しません。今、できることは練習しかないんです。僕らは日本人やし、日本で応援してくれる人もたくさんいるんで、できれば日本でやりたいけれど、『やりたい』と言って、できる状況ではないですから。こういう状況にもかかわらず、応援してくれる方がたくさんいて、感謝してもしきれない。このジムのオープンにしてもそうです。たくさんの人が、応援してくれています。そういう人たちの気持ちに、いつか、形として結果を出して、恩返しをしたいんです。そういう日がくることを信じて、練習するだけなんです」