【新型ハイパーカー】アタオカか、天才か?自然吸気V12エンジン+7MT搭載。異色のハイパーカーNILU爆誕!
肝心のデザイン&コンセプトです。ガルウイングドアと側面後方下のNACAダクトはカウンタックへのオマージュなんだとか。昭和オジサン視点で見るとグラマラスな曲面とグラスエリアの形状などから受けるインスピレーションはフェラーリ330P4に近いと思います。ノスタルジーを呼び覚ます上手いデザインですね。
インテリア見ると左右両端に振り分けたタコメーター&スピードメーターはフォードGT40のレイアウトを思わせます。タコメーターを中央寄りにしたレイアウトは「サシャわかってるね~」といいたくなります。
構造はカーボンシェルとアルミのパイプで形成。フルカーボンにしなかったのは、エンジンまわりの構造材にカーボンを使うと、カーボン自体の特性でアチチ状態になって放熱しないそうな。で、アルミのパイプでフレームを構成することにしたそうです。
次に肝心カナメのエンジンを拝見。なんとバンク角80°のV12エンジンなんだそうな(排気量は6.5L)。リリース翻訳すると均一点火なので等間隔燃焼なんだと思います。最近のベルリネッタのフェラーリは65°、ランボルギーニはレヴエルトに進化しても60°。興味は尽きません!
このオリジナルエンジンを開発したのはニュージーランドのハートレーエンジンズ社です。色々調べると、なんとトヨタGRの8号車ブレンドン・ハートレー選手の実家でした。おじいちゃんはフォードディーラーのメカニック、パパは大工さんでしたが副業のエンジンチューニングがいつしか本業へ。やはり血は争えません。
同社はいまお兄ちゃんのネルソンがリーダーシップをとって親子鷹状態。2014年には約50万ドルもブチ込んで5軸のCNCマシン(工作機器)を購入したのだとか。もう10年は経過してますのでクランクやカムシャフトは自分たちで作れるのだと思います。余談ですがセンチュリーに搭載されていたV12の1GZエンジンのターボキットも販売中。この一家もまたクルマバカ認定です!