【新型ハイパーカー】アタオカか、天才か?自然吸気V12エンジン+7MT搭載。異色のハイパーカーNILU爆誕!
最高出力1070馬力のエンジンはなんとニュージーランド製だった
ハイパーカーと聞いて皆さん何を連想しますか? もしレースバカならル・マン24だろうし、レースはエンタメであまり興味がないならスーパーカーの斜め上をいくレースカーもどきの少量生産高額車(スーパースポーツカー)を思いつくはず。個人的脳内条件反射は前者6、後者4といった割合。 この記事の他の画像を見る
そもそも公道を走れる市販車にハイパーカーってカテゴリーはなく、厳密には後付けでなんとなく出来上がった市場かもしれません。この市場を決定づけたのは2005年に爆誕したブガッティ・ヴェイロン。最高出力1001馬力を発生するW型16気筒エンジンをミッドに搭載し当時の価格は1億6300万円。当時を振り返ればまさに驚愕の2文字でした。
さて、2024年現在。ハイパーカーブランドといえばいまや定着したパガーニやケーニグセグが筆頭かと思います。ブガッティを含めこの3ブランドが実績、キャリアともに認められるのではないでしょうか。BEV時代の新興ブランドはまた別の評価であり、まずは10年この市場で生き残ってみなさい! という感想です。
さて、今回の主役であるNILU(ニル)ですが、既にクルマバカの祭典”ぺプルビーチ”でのワールドプレミアが決まっています。デザイナーは創業者でもあるサーシャ・セリバノフ。皆さんもなんとなくご記憶にあると思いますが、ランボルギーニ、ブガッティ、ヒョンデ、ケーニグセグで活躍したデザイナーさんです。ついに自身のブランドを立ち上げた! という経緯でその処女作がNILUになります。
彼の愛称は“サシャ”なので以降この3文字を使わせていただきますが、その人物像は家族愛に満ちたいい意味でかなりのクルマバカなんです!
会社名は「NILU27」なんですが、NILUは愛する娘たちニカとルシアに由来し、数字の27はジル・ヴィルヌーブを筆頭とするカーナンバー27を付けたF1のレジェンドドライバーたちへのオマージュなんだそうな。付け加えると、ヨメも同社の経営陣に名を連ねます。