女子サッカー・澤穂希が引退会見【全文3】
どんな音楽から力をもらっていた?
司会:ではそちらの女性の方。 毎日新聞:毎日新聞のタンゲです。お疲れさまでした。先ほどから心と体の不一致というような言葉を使われてらっしゃるかと思うんですけれども、澤選手にとって最後の大きな大会となった今年のワールドカップ、カナダ大会。その大会の中で何かそういった不一致、目指してるところに何か足らない、そういったようなことを感じられた瞬間ってあったり、というのがありましたら教えてください。 澤:瞬間というのは、これというのはないですけれど、やっぱり2011年のときの自分と比べると、やっぱり全く心も体も一致しないなっていうのも感じてましたし、実際ワールドカップが終わって、本当に悔いなくやり切れたなって思いました。 毎日新聞:そのあとからいろいろ考えられながら決断されたと思うんですけれども、いざこうやって公の場所で引退という言葉を発表されて、口にされて、そういったことで何かまた心境の変化であったり、感じられるものっていうのはありますか。 澤:いやもう私、本当に一度決めたことを曲げることは全くないので、本当にこういうところでやっぱり自分の気持ちをしっかり、で、今までサッカーをしてきてたくさんの方々に本当にお世話になって支えてもらって、本当にまたあらためて皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。 毎日新聞:ありがとうございます。お疲れさまです。 司会:では一番奥の黒いセーターの方、女性の方。どうぞ。 TOKYO FM:ラジオ局、TOKYO FMのシバタと申します。長い間本当にお疲れさまでした。以前から音楽からも力をもらってるというふうに話されていたと思うんですけれども、この長いサッカー人生の中で、最も支えになった1曲っていうのはなんでしょうか。 澤:1曲。1曲にはちょっと絞れないですね、たぶん。 TOKYO FM:何か今ぱっと思い付く曲といいますか、何かとリンクしている。 澤:もう本当にたくさんのアーティストさんの曲を聞いて励まされました。でも、1曲とは言えないんですけれど、やっぱり2011年のドイツワールドカップのときに、ナオト・インティライミさんの曲を聞きながら、試合に行く前に聞いてモチベーションを上げたりと、そのときにはすごく、今でもそうですけど、元気をいただいてます。 TOKYO FM:ナオトさんとは何か今回、引退を発表されてから。 澤:いや、してないです。はい。 TOKYO FM:先ほどからなでしこの皆さん、ご家族のようだというお話もありましたけれども、そのなでしこの皆さんとの具体的なエピソードで今、思い出されるものっていうのは。 澤:もうエピソードというより、苦楽をともにしてきた仲間と一緒にサッカーできたことが、本当に自分の一生の宝物です。 TOKYO FM:先ほどから少し体を休ませたいというお話ありましたけれども、それも具体的に何かすごく今、食べたい物だったりとか行きたい場所だったりっていう、具体的にあったりはされませんか。 澤:いや、まだ、現役を引退するとは言ってますけど、まだシーズンっていうか皇后杯も残ってますので、具体的にまだそういうのは考えてないので、いつもどおりもう、あと残りの時間を本当に一生懸命やることだけを、はい、考えてます。 TOKYO FM:ありがとうございます、お疲れさまでした。