仕事始め、被災者支援に全力誓う 航空機事故でも対応に追われ
企業や官庁が仕事始めとなる4日を迎えた。石川県や県内の自治体は能登半島地震の被災者支援やインフラ確保に全力を挙げると誓い、5人が亡くなった羽田空港の航空機衝突事故でも関係省庁の職員らが対応に追われた。空港では、滑走路閉鎖の影響で東京に戻れない同僚を心配する人の姿も見られ、利用客らが「平穏な1年でありますように」と願っていた。 石川県の馳浩知事は、青い防災服姿で年頭あいさつに臨んだ。犠牲者に約1分間黙とうをささげた後、職員に向け「われわれは1年365日24時間、危機管理官」とげきを飛ばした。 地震や羽田空港事故に対応する国土交通省や、同じ建物に入る海上保安庁では多くの職員が慌ただしく出入りした。ある海保職員は「もともと海保の業務は年中無休で三が日明けという意識はないが、今年はいっそう大変な仕事始めとなった」と硬い表情で話した。 自民党派閥の裏金事件は東京地検特捜部の捜査が続く。岸田文雄首相の地元、広島市の会社員吉岡英基さん(44)は「新たな年は国民を向いて政治を進めて」と訴えた。