50代スカスカ骨密度「ちょっとしたことで骨折」あなたの骨は大丈夫?
あなたは大丈夫?骨密度の低下には、個人差がある!
骨のリモデリングがうまくいかなくなった結果、起こるのが骨密度の低下。 「エストロゲンの減少にともない、50代の骨密度は多かれ少なかれ若いときにくらべて低下します。しかし、そのスカスカ度合いには個人差があり、つまづいて転ぶくらいのちょっとした衝撃で骨折してしまうほどに密度が低下するには、エストロゲンの減少以外にさまざまな原因が考えられます」。 スカスカ度合いを少しでも軽くしたい! 骨密度が低下してしまう原因って? 「今、日本女性の大きな問題になっているのが、ビタミンD不足。ビタミンDは骨をつくるためのカルシウムを吸収する要となる栄養素。ビタミンDが不足すると、頑張って小魚や乳製品を摂っても、排泄されてしまいます。 また、ビタミンDは『骨質』といって、骨のしなやかさにも関与している重要な栄養素です。
カンペキなUVカット、スリムなボディ。美意識が高い人ほど、骨がもろくなりやすい!?
タミンDは食事からも摂取できますが、それは必要量の10~20%。80~90%は日光(UVB)を浴びることで合成されます。ところが、美肌への意識の高い日本女性には日焼け止めや日傘をはじめとするUVカットが習慣化。完璧に日差しを防げば防ぐほど、骨がもろくなるという現象が、今起こっているのです」。 シミ、シワ、たるみの元凶である紫外線。肌のエイジングケアとして熱心に行っていたことが、骨の若さを奪っていたなんて!
「人生100年時代、骨も大事ですが、肌の若々しさも重要ですよね。足りないビタミンDはサプリメントで補うのも手です(第2回目でご紹介します)。 また、低体重も要注意。BMIが18.5未満になると、骨がスカスカになりやすいと心得て。骨のリモデリングは「加重負荷」がかかることでスイッチが入ります。体重が軽いと加重負荷がかかりにくく、リモデリングがうまく進まなくなるのです」。 おしゃれに関心が高く、服を素敵に着こなすためのボディメイクにも余念がない、という方は、痩せすぎには十分ご注意を。 「加重負荷がかからないという点では、運動不足も骨がスカスカになる大きな原因。また、タバコ、過度な飲酒も骨のリモデリングを阻害することは明らかです」。