本を与えるだけではダメだった。現役東大生に聞く、子どもの好奇心を育む方法
「子どもの興味を伸ばしたい」と思っていても、自信を持ってサポートできている親はどれくらいいるのでしょうか? 賢い子に育てたいなら「ダイニングテーブル」で絶対にやってはいけないこと かく言う私も、そんな親のひとり。 息子たちには、本や図鑑を与えたり、工夫してはいるものの、本当にこれで良いのかと自信が持てずにいます。興味という、目に見えないものだからこそ、うまく育っているのかなんて、よくわからないもの。 前回記事で、「東大に合格してもやりたいことが見つけられない 受験勉強だけでは幸せになれない理由」をお伺いした完全オーダーメイド教育サービス「ScholarJump(スカラージャンプ)」代表の現役東大生、東郷泰河さんにお話を伺いました。 東大生など現役大学生と共に、子どもが「自分の好きなこと」について学ぶ、新しい教育サービス。子どもの興味に日々寄り添っている彼が考える「子どもの興味を伸ばす方法」とは、一体何なのでしょうか?
子どもの興味を伸ばすためには……
すみれ:子どもの興味を伸ばすために、親ができることって何だと思いますか? 東郷泰河(以下、東郷):子どもの興味に、親御さんがとことん付き合ってあげることだと思います。僕たちが授業でやっていることを、親御さんが家庭内でやれたら良いのではないかと。 例えば、「ブラックホールって何?」と聞かれたときに、まずは親御さん自身がブラックホールについて調べてみる。そして、「さっきブラックホールのことを聞いてくれたよね。あれって、こういうことなんだよ」と、子どもがわかるレベルまで噛み砕いてお話する。そして、子どもが興味を示してくれたら、「この黒い点々って何だろうね?」と話を広げて盛り上げていく。そうすることで、興味がどんどん広がって伸びていくと思います。 すみれ:なるほど。確かにそこまでしてあげられれば、興味が広がっていきそうですね。 東郷:あとは、本を与えたり、どこかに連れて行くことも大事だと思っています。動物が好きなら動物園、恐竜が好きなら博物館も良いですよね。でも、実はこれもまた難しくて。与えたからと言って、ちゃんと吸収できるかと言ったら、違うと思うんですよね。 すみれ:私もそう思います! 子どもの興味に合わせて、本を買ったり、動物園に連れていく親って、実は結構多いんです。私も努力しているつもりなのですが、だからと言って、思うように育つわけではないですよね。