「なぜあいつのほうが出世?」社内評価に納得できない時、夏目漱石の言葉に心がスッとした
● 自分の信じる道を貫きたい時は 勝海舟の言葉が刺さる 続いて贈りたいのは、勝海舟のこの言葉。正当に評価されないどころか、的外れな批判を受けたり、誤解を元に行動を否定されたりすることもあります。自分の信じる道を歩き続けた勝海舟に、周囲の声に惑わされずに自分を貫く大切さを学びましょう。 名言その2 【行ないは俺のもの、批判は他人のもの、私の知れたことではない 勝海舟(幕臣・政治家/1823~1899年) 長崎海軍伝習所で学び、咸臨丸艦長として渡米。のちに軍艦奉行として、坂本龍馬らを教育。戊辰戦争では西郷隆盛を説得し、江戸城の無血開城に成功。新政府でも枢密顧問菅など要職を歴任した。 江戸から明治へと大きく世の中が変わるなかで、重要な役割を果たした勝海舟。従来の常識では測れないことを次々と行なっただけに、さぞ批判も多かったことでしょう。しかし、彼はこの言葉のように、胸を張って信じる道を歩き続けました。 誰がどんな批判をするかは、自分にはコントロールできません。自分にできるのは、自分の信念に基づいて全力で頑張ることだけです。それは勝海舟に限らず、誰しも同じ。批判をする側は、結果に責任を持つつもりはないし、こっちを心配しているわけでもありません。多くの場合は、ただ言いたいだけです。 批判の中にも、気が付かなかった視点が入っていたりなど、たまには有益な情報が潜んでいることがあります。それはそれで、ありがたく参考にさせてもらいましょう。ちょっとした批判に過敏になるのは、やっていることに自信がないからかもしれません。 ●結論 批判を気にしているヒマがあったら、自分の「行ない」を厳しく律しよう
● 自分のことをよく分かっているのは「自分」 そんな考えを後押しするオスカー・ワイルドの言葉 最後に贈りたいのは、オスカー・ワイルドのこの言葉。周囲の評価や他人の目は、どうしても気にはなります。しかし、自分のことをもっともよく分かっているのは、自分に他なりません。自分自身への愛を深めることは、外からの雑音をはねのける有効な方法です。 名言その3 【自分自身を愛することは一生涯続くロマンスを始めることである】 オスカー・ワイルド(イギリスの文学者/1854~1900年) 唯美主義、芸術至上主義を唱えて、時代の寵児となる。同性愛を咎められて投獄され、失意のまま没した。パリにある墓は、ファンや支持者の聖地となっている。著書に『サロメ』『幸福な王子』など。 あなたは自分自身を大切にしていますか。自分自身について十分に知っていますか。長所も短所もひっくるめて、ありのままの自分自身を受け入れていますか。「自分自身を愛する」というのは、そのすべてを実行することです。 「自分のことが嫌い」という人もいるでしょう。しかし、意地や気取りを捨てて素直な気持ちで自分自身と対峙すれば、なんせ長い付き合いですから、知れば知るほど好きになれるはず。どんなに深く愛しても、誰かに迷惑をかけることはありません。しかも、いつも身近にいて本音で寄り添ってくれます。 あらためて「自分自身を愛する」という心ときめくロマンスを始めましょう。こんなに推し甲斐のある存在はないし、あんまりだと思ったら苦言を呈することもできます。自分と自分による素敵なロマンスは、人生を素敵に彩ってくれるに違いありません。 ●結論 ただし「溺愛」を注いで甘やかすと、自分自身の足を引っ張ることになる ***** 「名言」は、あなたの人生に寄り添ってくれる頼もしいパートナー。さまざまなジャンルの偉人が発したり、世界各地で語り継がれてきたりした珠玉の名言には、どれも並々ならぬパワーがあります。意味をじっくり噛みしめ、今の自分にどう生かせるかを考えてみることで、名言はさらに強烈な輝きを放ってくれるでしょう。
石原壮一郎