自己肯定感は低い、でもそのほうが成長できる――上白石萌音が抱え続ける「マイナスの焦り」
そんな上白石は、小学生時代に父親の仕事の関係でメキシコで約3年を過ごした。その体験が今の彼女に楽天的な要素を与えてくれたという。 「みんな、きりのいいところで踏ん切りをつけるんですよ、『ケセラセラ』って言って。それが今の私だと思います。『まあ、何とかなるっしょ』ってどこかで思えるっていう。私はネガティブな楽天家だと思います。ポジティブな人って、きっと嫌なことを知っているから明るくなれるんだと思うんです。痛みを知ると優しくなれるみたいな、その関係性でしょうか」
--- 上白石萌音(かみしらいし・もね) 1998年1月27日生まれ。鹿児島県出身。2011年に第7回「東宝シンデレラ」オーディション審査員特別賞を受賞し、デビュー。2014年、『舞妓はレディ』で映画初主演を飾り、第38回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。主な出演作品として、映画『君の名は。』『溺れるナイフ』『ちはやふる』シリーズ、『羊と鋼の森』『LDKひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』や、ドラマ『記憶捜査~新宿東署事件ファイル~』『恋はつづくよどこまでも』、舞台『ナイツ・テイル―騎士物語―』『組曲虐殺』などがある。2021年はTBS火曜ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』で主演。2021年度後期放送のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』への主演も決定しているほか、9月下旬には自身初となる全編書き下ろしエッセー『いろいろ』が発行される。