「思い描いた未来が急に見えなくなった」息子が自閉スペクトラム症と診断された倉持由香を救った夫の言葉「そして公表を決断し」
2019年にプロゲーマーのふ~どさんと結婚。3年後に長男の湊くんを出産しますが、「言葉が遅い」「友だちとうまく関われない」といった傾向が見受けられて── 。(全3回中の2回) 【写真】「着物がお似合いですね」自閉スペクトラム症の長男・湊くんの七五三ショット(全13枚)
■息子の診断にショックで何も手がつかない ── パートナーのふ~どさんとの出会いは? 倉持さん:ゲームセンターです。ゲームのイベントで仲のいいプロゲーマーさんに紹介してもらって、ひと目ぼれをしました。中野ブロードウェイにある小さなゲームセンターで「ストリートファイター4」という格闘ゲームで活躍する姿がかっこよくて。たまたま2人とも地元が船橋だったので、中野から船橋まで総武線で帰る間に仲よくなったのが交際のきっかけです。
夫は結婚してから「妻がグラビアアイドルなんて嫌じゃないですか?」とたまに聞かれるんですけど、私がグラビア活動をすることを夫はまったく嫌がらないですね。夫はゲームが大好きで、プロゲーマーという職業がないころからゲームをやってきて、世界大会で優勝してプロゲーマーになったんです。「自分も好きなことをやっているので、妻も好きなことをやったらいいと思う。嫌なことはやらなくていいし、やりたいことはやったほうがいい」というのが夫の考えで、私がやりたいことを尊重してくれるのがありがたいですね。私も、夫のやりたいことはずっと尊重したいと思っています。
── ステキなパートナーですね。 倉持さん:夫は感情の起伏がなくて、いつもフラットなんです。15年間のつき合いのなかで、怒ったり泣いたり、声を荒げたりしているところを見たことがないんですよ。夫が参加している格闘ゲームの大会では、負けたらすぐに敗者復活戦が始まります。負けてもすぐに気持ちを切り替えて「どうして負けたのか、次はどうすればいいか」を分析しないといけないから、そのせいかもしれません。私はジェットコースターみたいに感情の振れ幅が大きいタイプなので、いつでも落ち着いている夫の存在に助けられています。