「第10回 上海国際コメディフェスティバル」の『陣内智則conte live「Green」』の様子

11月18日から2025年1月20日(月)までの間、中国・上海で「第10回 上海国際コメディフェスティバル」が開催されている。吉本興業からも吉本新喜劇、人気芸人たちが参加し、「よしもとコメディスペシャル」で、会場を大いに盛り上げた。そして昨年に続き、陣内智則が単独公演を開催。24日に行われた『陣内智則conte live「Green」』には多くの観客が来場。上海の街が笑いに包まれた。 【写真を見る】「第10回 上海国際コメディフェスティバル」の『陣内智則conte live「Green」』の様子 ●陣内グッズを求めてたくさんの人が！ 昨年、初のアジアツアーを体験した陣内。上海はその初日公演を行い、ステージ上で「来年また来ます」と約束を交わした思い出深い場所でもある。場内ではアクリルスタンドやクリアファイル、ステッカーといったグッズも販売。2年目となる今年も昨年と同じくチケットは完売し、約700席ある会場がよりパワーアップした陣内のコントを求める人たちに埋め尽くされた。 ●中国語での挨拶からスタート！ 客席の照明が落とされると、歓声が起こるなか、早速ネタがスタート。上海で初披露となるネタは3本。1本目に見せた「飛行機」は、今年約20年ぶりにリニューアルしたネタ。格安の値段につられて乗った飛行機で、さまざまなアクシデントに見舞われる男の話。ステージに陣内が登場すると、会場からは大きな拍手が。１つ目のボケから観客の笑いは止まらない。リアルな作りのビデオ映像だけではなく、文字＝音声でも矢継ぎ早に繰り出されるボケにピタリとハマる陣内のツッコミ。前半の伏線もしっかりと回収し、会場は大爆笑だった。1本目のあとには陣内がステージに。中国語での挨拶のあと「ではみなさん、楽しんでください」と伝える。 ●あのネタで会場が予想外に盛り上がる！ 2つめの新ネタ「交通安全ビデオ」は、免許更新時に流される交通安全のためのビデオの内容が...というもの。日本ではほとんどの人が見たことのあるビデオだが、上海の人たちの反応も上々。実写とアニメを使ったVTRで交差点など、運転中の注意点を紹介していくが、思わぬ角度からのボケが繰り出されるたびに、会場は笑いに包まれる。なかでも不倫をテーマにしたボケでは、会場が大爆笑。鳴り止まない拍手に陣内も「一瞬の気の緩みやけど！」、「人生棒に振るけど！」、そして「一番身に沁みたわ！」と絶叫。そのあと「なんの時間やねんこれ！」で、さらなる爆笑を生んでいた。3つめの「オウム」もネタの冒頭からしっかり会場を盛り上げ、オウムとのやりとりが続くほど、どんどんおもしろさが増幅。会場を大いに笑わせた。 ●昨年を超える全10本のネタを披露！ ほかにも爆笑ネタが盛りだくさん。コーヒーを買いに来た男が無理やり見せられる映像がツボにハマる「自動販売機」。"マスター"が登場するたび会場は笑いに包まれる。「ソンビゲーム」はテレビゲームのゾンビと対決するストーリー。ゾンビらしくないゾンビたちに会場は笑いが止まらない。「自動販売機」とのつながりでも笑わせた。 「テトリス」では中国にまつわるものがゲームに登場したほか、昨年に続き後半は中国語でのツッコミを披露。陣内が中国語を話すと、会場からは拍手も。「ボウリング」では全編中国語にチャレンジ。ネタ中には新喜劇も登場するなど、しっかりと笑わせる。CGで見せた「運転シュミレーター」は、チープな映像がおかしさを倍増。「回転寿司」で、メニュー選びに翻弄される姿で爆笑をさらうと、ラストの「絵日記」まで、昨年の9本を超える10本のネタを連発した。 ブリッジのVTRでは、陣内が様々な遊びにチャレンジ。二人羽織で熱い料理を無理やり食べさせられるシーンや、ぎこちないダンスなど、その奮闘ぶりに会場は盛り上がる。2つめのVTR「もっと中国語を勉強しよう」では、陣内が中国語のクイズに挑戦。「三明治人」がサンドウイッチマン、「香蕉人」がバナナマンなど、人気芸人の名前に答えたほか、スマホを使って中国語の発音チェックにもチャレンジした。 ●日本を超える上海の盛り上がり！ 舞台上のモニターにイラストやビデオなどを映し出し、テンポよくネタを進めていく陣内のネタを、観客たちも大いに堪能。いくつものネタに上海に関する事柄を入れつつ、思わずニヤリとしてしまうものから場内が爆笑に揺れるものまで、様々な笑いを詰め込んだコントを次々に見せてくれた。 舞台を終えた陣内は会場と記念撮影。「不倫のやつ、笑いすぎ！」とツッコむと会場からは改めて笑いが起こる。そして「皆さん来ていただいて、ありがとうございます」と話すが「グッズ半分以上残ってるらしいから、ぜひ記念に買ってくださいね！」とグッズを手にしてお願い。最後は中国語で会場に挨拶したあと「今日はどうもありがとうございました！」と改めて頭を下げた。ここでイベントが終了と思いきや、アンコールの声で再びステージに陣内が。歓声が起こると「帰って...」とつぶやき、爆笑を誘う。そして、昨年お客さんとまたやってくることを約束したと話し、「また来年も来てくれますか？」と問いかけると会場からは大きな拍手が起こる。さらに「そんときはもうちょっとだけグッズ買ってね！」と笑わせると「上海大好きなんで、また会いたいです、ぜひ来年も来てください！」と締めくくった。