【6月から増額】年金の見込額は「14万円」です…老後の年金を増やす方法はありますか?
老後に申請をしたい!老後に受け取れるお金を増やす「増額制度」
次に老後に申請したい、老後に受け取れるお金を増やす増額制度を紹介していきます。 ●1.年金生活者支援給付金 年金生活者支援給付金は、年金生活をしている「所得の低い世帯」に対して、生活支援を目的に年金に上乗せされる給付金です。 年金生活者支援給付金は、「老齢年金(国民年金)」「障害年金」「遺族年金」を受給している人で一定の要件を満たした場合に給付金が支給されます。 給付額は毎年改定がされており、2024年度の年金生活者支援給付金の給付金額例は下記のとおりです。 【2024年度の年金生活者支援給付金の金額例】 ・老齢年金生活者支援給付金:5310円 ・障害年金生活者支援給付金:1級は6638円、2級は5310円 ・遺族年金生活者支援給付金:5310円 多くの人の場合は、国民年金を受給している人で一定の要件を満たしていれば受け取れる「老齢年金生活者支援給付金」が対象になるでしょう。 老齢年金生活者支援給付金を受け取れる要件は、下記すべてに該当する必要があります。 ・65歳以上の老齢基礎年金の受給者 ・同一世帯の全員が市町村民税非課税 ・前年の公的年金等の収入金額とその他の所得との合計額が78万1200円以下 留意点として、障害年金や遺族年金といった「非課税収入」は、所得の合計額の計算に含まないため、合計額を算出する際は気をつけましょう。 ●2.高齢任意加入 高齢任意加入は、国民年金の加入期間中である20歳から60歳に達するまでに、未加入期間や未納期間があり、満額受給できない人への救済措置制度となっています。 つまり、現役時代に国民年金の未加入期間や未納期間があるために、満額の老齢基礎年金を受給できない場合、高齢任意加入の申出をすることで、受給額を満額に近づけるのです。 申出が可能な方は、下記の要件に全て該当する場合に限ります。 ・日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満の方または、外国に居住する日本人で60歳以上65歳未満 ・老齢基礎年金の繰上げ支給を受けていない ・20歳以上60歳未満までの保険料の納付月数が40年(480カ月)未満 ・申出時点で厚生(共済)年金に加入していない なお、高齢任意加入は、申出月からの加入となり、過去にさかのぼっての加入はできないため、早めの行動が大切となります。